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小説 3月の雪コミュの第三章 その4

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日曜日が来た
朝食を済ませ親父に自転車を借りて先生にハンカチを返しに行くことにした
今日は天気も良くまさに秋の行楽日和といった感じの日だ
サイクリング気分で太陽の光を浴びながら先生の家を目指した
先生の部屋の前に立ちチャイムを鳴らす
「ピンポ〜ン!!」

「は〜い」
すぐに先生は出てきた
「スイマセン長船です。これ返しに来ました。」
少し緊張しながらハンカチを手渡す
「あら、いつでもよかったのに。わざわざありがとう。よかったらまたお茶でも飲んでいく?」
先生がニコっと微笑みながら話しかけてくる
「い、いや迷惑かけたのはこっちですしそんなに上がっちゃ失礼だし・・・」
少し照れながら答える
「そんなに遠慮しなくてもいいわよ。さぁ入って。散らかってるけど」
せっかくなのでご馳走になることにした
中に入ると案の定部屋は散らかっている。まぁ確かに本人が散らかっていると言ってるぐらいだからねぇ・・・
「お砂糖とミルクは入れて良かったよね」
先生は微笑みながら問いかけてくる
「あ、はいお願いします」
何故かすごく緊張してきたぞ・・・前はそうでもなかったのにおかしいな
「どうしたの?そんなに固まっちゃって足崩してもらってもいいわよ」
そう言いながらテーブルにマグカップを置いてくれた
「そうだ、長船君この前私がやってる研究に興味あるって言ってたわよね」
「あ、はい。おもしろそうだなと思いました」
あいかわらずガチガチだ
「もし良かったら大学の研究室見に来ない?今日お昼から行く予定があるからもしよかったら」
「え、でもそんな迷惑だし、第一僕N大の生徒じゃないし・・・」
少し戸惑いながら答える先生はニコッと微笑んで
「また遠慮する〜。大丈夫よそんなにセキュリティ高い学校じゃないし勉強になるんだから」
まぁ遊び目的じゃないし別に昼から予定もないし研究も面白そうだからお邪魔しちゃおうかな?
「じゃぁお願いします」
そう言うと先生は
「それじゃ一緒に行きましょうか。ふふふ」
そうして僕はN大に行くことになった
先生の家からN大はそう遠くなかった。山手の上のほうに建っているためちょっと疲れたが帰りは楽そうな感じだった。
N大の正門から入って行き自転車置き場で自転車を止めて校舎へと入って行った。
研究室の前に着いた
「失礼します」
そういって先生は中へと入っていく
扉からひょこっと顔を出し
「長船君も入っていらっしゃい」
「あ、はい」
そう言って僕も中に入っていった。ヤバイぐらいに緊張してきたぞ・・・落ち着け落ち着け
中に入ると男の人が一人いろいろ作業をしていた
「お、亜紀君おはよう。おや、そちらの人は?」
その人は落ち着いた雰囲気で僕の顔を見た
「おはようございます荒岩先輩。この子は私が実習に行ってる学校の生徒の長船君です。今やってる研究に興味があるようなんで見学に連れてきました」
そういって僕を紹介してくれた
「こちらがこの研究のリーダーの荒岩先輩よ。結構頼れるんだから」
僕は緊張しつつ
「長船です。よろしくお願いします」
と挨拶した
「ははは、結構って何だよ。普通に頼れるって言ってくれよ。長船君だったね、よろしく」
それから色々と研究内容とかをみせてもらい色々と勉強になった。
そして帰り間際に
「長船君、進路は決まったのかい?」
荒岩さんがふと声を掛けてくる
「いや、まだ決めてないですけど・・・」
そう返すと
「もしやる気があるなら君もこの研究を手伝ってみないか?歓迎するよ。もちろんN大に受かればだけどね」
そう言われて何故かちょっとうれしく思い
「はい、考えてみます。もしここに受かったらそのときはお願いします」
そう言うと
「いつでも待ってるよ。がんばってね」
そう言って荒岩さんは再び研究に没頭し始めた
「それでは失礼しました」
僕達は研究室を後にした
「長船君。結構いい学校でしょ。よかったらもうちょっと付き合ってくれない?いい所があるのよ」
そう言って先生は僕を連れて行く
大学の端のあまり人が近づかないようなとこへ案内された
そこは街が一望でき海まで見えるところだった。
思わす僕は
「すごい・・・」
と声を漏らす
「どう?素敵な眺めでしょ。私のお気に入りの場所なんだ。春に入学したときはこの桜の木が満開で物凄く綺麗なのよ」
そういや先生って一応大学生だから僕とは2つしか変わらないんだなとふと思った
「嬉しいことや悲しいことがあった時よくここに来るのよ」
そういって先生はニッコリ微笑む
ヤバイ・・・先生がすごくかわいく見えるぞ・・・
「さてそろそろ帰りましょうか。ごめんなさいねこんなとこまでつき合わせちゃって」
「いえいえ、こんなすごいとこを教えてもらって本当に今日は来て良かったと思います」
「そう言ってくれると嬉しいわ。また研究とか見たかったらいつでもいらっしゃい」
そうして僕らは帰ることにした
学校から出るときに
「下り坂だからってスピード出しちゃダメよ」
と思いっきり釘をさされてしまった
まぁあれは思いっきりじぶんが悪かったからなぁと反省しつつ僕は家に帰った

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