超B級グルメ紀行（日本編）コミュの静岡県三島市泉町　「アフターバー石垣」

地元友人から聞いた「アフターバー石垣」へと、携帯のナビゲーションを頼りに、フラフラと千鳥足で向かう事となった。
携帯を片手に夜の街を道案内してもらい、ホントに便利な世の中になったとひとり呟く。

ナビで現地に到着したのだったが、周りを見渡してもバー何て何処にもないぞ！と思いきや、花屋の横でひっそりとアメックスの看板が怪しげに燈り「バー石垣」を見つける事が出来た。
古びた建物の階段を上りドアを開けると、何組かのお客だけで窓側のカウンターに招かれる。
長い木製のバーカウンターに、座り心地の良いソファータイプの椅子。

ドカッと腰を掛けると蝶ネクタイ姿のバーテンダーが、おしぼりとチャームを持って出迎えてくれる。
店内を見渡すと、オーセンティックスタイルで、長い時間と歴史が作り上げた店内と理解できる。
この地で30年以上も営業しているというマスターに、10年選手のチーフさらに見習い中のイケメンとチームワークも良さそうで、バーとはこうあるべきというお手本の様な店だった。

変な時間を指してる「柱時計」を、私はバーテンダーに尋ねてみた。
８時で止まったままの柱時計は「時間を忘れて、ゆっくりとくつろいで欲しい」と言うマスターの粋な計らいらしいだそうで、酒を飲みだしてから本当に時が止まっているんじゃないかと錯覚させる店内に身を委ねると、タイムスリップでもしたかのような不思議な一時がやってくる。

素敵な名前が付いたマスターオリジナルのカクテルも10種以上あり、定番を含めカクテルだけでも楽しめるのだが、最近私はバーに行くと「シングルモルト」を飲むようにしている。
仙台にある「THE TROOPER'S BAR」のマスターに、ウィスキーの歴史から様々な種類のスコッチウィンスキーの飲み方まで教わってからハマってしまったのだった。

ウイスキーは中世アイルランドで始まりスコットランドに伝わり、十九世紀にこの地で一般に広まったといわれていて、始めは税金からのがれる為に、山中でシェリーの空き樽につめて置いたところ、シェリーの香りとホワイトオークの成分がえもいわれぬ味と香りを出していた、これが今日あるスコッチウイスキーの始まりとされている。

スコッチ・ウイスキーはまず、モルトウイスキーとグレーンウイスキーに分かれるが、そんな事を拘る程に私には知識も無く、求める事は香りが良く美味しく飲めればいいのである。
スコッチ・ウイスキーを製造する上で重要なのがピート（泥炭）で、使用する大麦を発芽させて麦芽にした後、麦芽の成長を止める為に乾燥させる際の燃料と香り付けを兼ねて使用され、この時つく香りをピート香と言う。

スコッチ・ウイスキーの美味しさは、ピート（泥炭）の独特の香りが醸しだす心地よさだと思う。
私は、バーテンダーに「ピートの香りが強いスコッチを！」と注文すると、1本の瓶を取り出しこの酒の特徴を話し始めたのが「Laphroaig（ラフロイグ）」だが、スコッチ・ウイスキーを始めて飲む方には、好きになるか嫌いになるか両極端に分かれる酒であるのでお薦めはしない。

始めにスコッチ・ウイスキーを飲むのであれば、ピート香の軽いモノから非常にキツイモノまで5種類ほどテイスティングされて頂くと宜しいかと思う。
その中で、気にいったお酒を注文して楽しむと良いだろう。
自分がお酒が強いのか？弱いのか？お酒に飲まれる方なのか？解らない人が世の中多いだろう。

100％ではないが、その判断ができるテストがありますので、時間のある時に調べてるといい。
まず、消毒用アルコール（70％）又は、バーにあれば同じ位の酒を綿にしみ込ませて、二の腕の内側に手で押さえつけ7〜8分からはがし、それから10〜12分後に肌が赤くなると弱い方、変わらなければ強い方ですね。

私はバーの最後の〆に、私の大好物の「ブラディマリー」を注文する事にしてるのだが、今日はかなり酔っていたので「ドライマティーニ」にする事にした（余り変わらないですね^^）。
ドライと注文するとジンが多めに入ってくるので、最後の〆にもいいし女性を口説く時にいいだろう。
三島に入る事を忘れてしまう雰囲気もいいし、値段も明朗会計で落着けるバーだった。

☆アフターバー石垣
住所：静岡県三島市泉町14-1
電話：055-976-1444
営業：18:00〜翌02:00
定休：不定休
http://www.tokai.or.jp/bar-ishigaki/
総合評価★★★★☆（★５つが最高です）

食事　　★★★★★
価格　　★★★★★
雰囲気　★★★★★
サービス★★★★☆