超B級グルメ紀行（日本編）コミュの目黒区柿の木坂　「サイドウォーカー」

5年ぶりに、東横線の「都立大学駅」に降り立った。
選挙演説が煩く、タスキ掛けした立候補が頭を下げて演説してる。
私はこんな奴らが大嫌いだ！
こんな奴らは最初だけで、当選して議員になると頭を下げないからだ。

熟女と待ち合わせに時間があったので、ビラ配りを見物していた。
ビラを駅の改札から出てくる人達に配るのだが、誰も手に取ってくれない。
配る側が気合いが入っていないのだ！

ビラを配る選挙のアルバイトは、時給2000円が標準であると言う。
手を振るだけで2000円とはいいアルバイトだ。
選挙で落選すると、支払いが滞る恐れがあるので日払いだそうだ。
私も暇だからやってもいいなぁ〜（笑）

熟女が改札から出てきて、歩いて柿の木坂に向かった。
ここは超高級住宅地だ。
タレントの「タモリ」や「北野たけし」の自宅もある場所で有名だ。

坂を登った先に「サイドウォーカー」がある。
この店は5年ぶりだ。
ここは甲殻類（海老、カニを中心とした魚介類、ムール貝）を中心としたフレンチというかイタリアンというか分類が定まらない店だが、敢ていうのなら地中海料理かもしれない。
店だけを見ると、地中海沿岸のコートダジュールにある様な感じの、地元に特化したレストランの様だ。

日本人はカニが好きな方が多い。
私も北海道にロケに行くと、必ずロケコーディネーターはカニを出す店に連れて行ってくれた。
スタッフは無言でカニを頬張り、深いため息をついて「うんめぇ〜」と唸る。

レストランでもカニがサラダに使われているだけで、500円値段がアップしても何故か納得してしまう。
「カニがはいっているんじゃしかたねぇ〜」と妥協してしまう。
中華料理屋の「エビチャーハン」にしたって、小さいのがチョロチョロ入っているだけで300円アップで、メニューの格付けランクでは最上位を占めている。

人に蕎麦屋でご馳走になる時に、選んではいけないメニューは「エビ天」だ！
「カモ南蛮」「かき揚げ」は何とか許されるが、「エビ天」は注文したらいけない領域である。
ハッキリ言って、別格の高級品なのだ！
「親しき仲にも礼儀あり」の限界点が「エビ天」だ。
この領域を越えて注文してしまったら、二度とその人からは飯のお誘いは無いのだ！（笑）

この店先には、甲殻類が並んでいて美味しそうに客を迎えてくれる。
それらを煮る、焼く、様々な調理方法で食べさせてくれる。
店内に入ると正しく異国情緒豊かに、タイムスリップしたかのような錯覚さえ感じてしまう。
学校の椅子もいい感じにマッチしている。

食べ方は、まるでコートダジュールの海辺のレストランのように、豪勢な空中スタイル（２０センチ位の足がついていて、その上に料理が並ぶ）。
また、ムール貝もバケツに入って出されて、豪快に食べまくり殻は別のバケツに投げ込む、まさに地中海スタイルである。
それに肉食系の熟女と行く店は、フォークとナイフでカチャカチャ気取った店より、かぶり付きながら食える店がいい。

実は私は甲殻類アレルギーで、喉から食道に掛けて痒くなる。
特に東京で食べるカニやエビは鮮度がイマイチで、大体と言っていいほど痒くなる。
しかし、鮮度がいい食材はあまり痒くならない。
この店は鮮度がいいので大丈夫だ。

しかしだ！
何と「ムール貝」が無いのだ！
何故なんだ！
主人に聞くと「殆どの食材は三陸から直送してもらっているのだが、被災されて入手困難」になってしまったそうだ。
ガッカリしたが仕方ない。

「ずわいがにのハウスサラダ」「ツブ貝のガーリックバター焼き」メインの「海の幸のトマト煮込み」を注文した。

「ずわいがにのハウスサラダ」はズワイガニをふんだんにはいったサラダだ。
これにはフランス産のシャルドネが合いますねぇ〜

「ツブ貝のガーリックバター焼き」はニンニクが効いていて、パンに乗せ食すと美味いです。
ガーリックがチョッと多い様な感じだが、私はこのくらいの方がパンチがあって好きだ。

「海の幸のトマト煮込み」はカニやエビ、貝も入っていて美味しいのだが量がチョッと少ないかなぁ。
以前だともっと量があった感じだけどね。

私にとっては、やはり「ムール貝」が無いのがショックだった。
バケツで出てくるムール貝を大量に食べたかった。
被災地の三陸沿岸が復旧して、美味しい海産物が捕れるまでお預けとしよう。

☆サイドウォーカー
住所：東京都目黒区柿の木坂1-32-16
電話：03-3718-7368
営業時間:18:00〜翌1:00（L.O.24:00）夜10時以降入店可、
定休日：水曜日　日曜営業
予算：5000円〜
http://www.sidewalker-kaniya.com/