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2022年08月06日11:27

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梅染について知り,色々な夢を抱きました(⋈・◡・)

 こういう工芸があるのですね。僕は不勉強で全く存じませんでしたが,大変興味深く感じました(⋈・◡・)

 梅というのは僕にとっては昔から非常に馴染み深い存在です。僕の小学校のすぐ隣は大きな梅林で,2月の末から3月になると窓越しに白や赤の美しい花を観ることが出来ました。掃除の時間になって窓を開けると周囲に芳しい香りが漂い「あぁ,春が来たなぁ(ლ˘╰╯˘).。.:*♡」と感じさせられたものです。そして梅雨の時期になると梅の実が収穫されますが,祖母や母はそれで梅干を作りました。基本的には塩漬けにするのですが,祖母は塩漬けの他に砂糖漬けも作り,それを時におやつにして祖父や僕に食べさせてくれたものです。塩漬けのほうは普通に頂くほかに,今の時期には素麺の薬味にも使いました。それらは本当に美味しくて,こうして文章を書いていても祖母や母のことが思い出されてなりません。梅というのは人生にとって無くてはならぬものだと,僕は心の底から確信しております。

 そんな梅を使って,染織を行うことも可能なのですね。こちらの記事で,茨城県水戸市で開かれた梅染体験会が紹介されています。こちらの記事では梅の何を使って染織するのかについては紹介されていないので少し調べてみたら,樹皮や枝を使うのですね。昔から「桜切る馬鹿,梅切らぬ馬鹿」という言葉があるくらいで,梅の枝は決して入手困難な素材ではありません。或いは果実を収穫する梅の木は大体25年程度で伐採されるといいますから,感謝の意味を込めてそれらを美しい染物に生まれ変わらせるというのも素敵なお話だと感じます。具体的にどんな色に染まるのかな・・・という点も気になりましたが,これはレシピの調整で梅色・薄橙・紅鳶色・樺色という4種類の色を出せるそうです。この記事の写真でお嬢さんたちが手にしているのは薄橙の色かなと思われますね。

 こうした梅を使った工芸への取組は,水戸市が進める次世代エキスパート育成事業の一環として4年前に始まったということです。水戸ユネスコ協会の会長氏が講師を務め,水戸市にあるファッション等の専門学校である文化デザイナー学院の学生さんたちもサポーターとして参加して下さっているということで,裾野の広がりを感じさせますね。
 こういう裾野の広さは,この取組が長く続いていく上でも大切なことです。折角の意義ある取組なので,この梅染が水戸の,ひいては茨城の工芸として定着し,永く続くことを僕は心から願っています。文化デザイナー学院でファッションを専門に学ぶ学生さんがサポーターとして参加して下さっているのですから,同学院でもこの梅染を教育・研究して頂き,更には優秀な学生さんを将来的に講師に採用することで同学園内でも,また興味を持つ在野の人々にも広く教えていくような体制を構築出来たら素晴らしいことだと考えます。また染織というのは当然ながら素材を染める技術ですが,染める素材についても近隣の工芸を活用することを視野に入れられないか。水戸市と同じ茨城県には常陸大宮市に西ノ内和紙という紙が,結城市に結城紬という絹織物が存在します。それらの素材を梅染することで更に素晴らしい工芸品を作り出すことはきっと可能でしょう。そうした連携によって水戸・常陸大宮・結城3市の名産品を生み出すことが出来たならば更に素晴らしいし,この梅染の取組を大きく永続的なものにすることにも資するのではないか。僕はそんなことを思ってしまいます。

 ・・・少々先走ってしまいました。まずは梅染というものの存在を広くアピールし,大勢に興味を持ってもらうことが先決でしょう。その「大勢」の中には当然,僕自身も入っています。梅染とは一体どのようなものでどんな魅力があるのか,これを機会に勉強してみたいと思っています(◍•ᴗ•◍)



淡いピンクに梅染め 水戸、小中生が体験会
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16591802650936
https://news.yahoo.co.jp/articles/2aa59011df08bca9efaf8370de2bbbefd77c22f8
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