子供の頃に頂いた,懐かしいお料理です(ლ˘╰╯˘).。.:*♡
牛肉は現在でも豚肉や鶏肉よりも高価ですが,僕の子供時代には大変な高級食材でした。牛肉の輸入が自由化されたのは1991(平成3)年のことで,これによって日本国内の牛肉価格は半額になったとも言われています。それ以前にはビフテキなどというものは何か特別の機会でもなければ口に出来なかったことを記憶しています。祖父が遊びにやって来て「ビフテキを食べさせてやろう(◍•ᴗ•◍)」などと言われると,僕はもう天にも昇る気持ちだったものです。
そのような時代でしたから,スーパーに行ってもビフテキ用の肉などというのはまず見掛けるものではありませんでした。デパートの食材売場でならば取り扱いがありましたが,父や僕の誕生祝いで夕食をビフテキにしようという際には,母は事前に必ず電話で予約をしていました。つまりデパートですらビフテキ用の肉を切らしていることが稀ではなかったのです。
それでも牛肉の薄切り肉ならば当時のスーパーや街の肉屋さんでも常に販売はされていました。現在でもスーパーでは「こま切れ」などという名前でリーズナブルな薄切り肉が販売されていることがありますが,当時は牛肉と言えばそういうもので,しかもそれなりのご馳走でした。ではそんなご馳走をどのように賞味していたのかというと,我が家では塩胡椒したものを大根おろしで頂いていました。この大根おろしには醤油の他に酢かレモン汁を足して酸味を利かせるのが我が家の流儀で,これには随分と食欲を掻き立てられたものです٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ ° 我が家ではこれを「牛焼肉」と呼んでおりました。
そんな懐かしい牛焼肉そっくりのお料理「牛炙り焼き 柑橘おろし添え」のレシピに,今回出会うことが出来ました。久々に故郷を訪ねたような嬉しい思いで,早速詳しく見ていくことに致します。
まず牛薄切肉を一口大にカットし塩胡椒します。大葉は水洗いして千切りに。そして厚めに皮を剥いた大根をおろして水分を絞り,濃口醤油・レモン汁・塩で味を調えます。それらの準備が終わったらフライパンに少量の油を敷き鉄板に触れていない側の色が変わるまで焼き,皿に盛りつけたら大根おろし・大葉を載せ,白胡麻を散らして完成です。
こちらは我が家の牛焼肉とは僅かな違いがあり,具体的には我が家では白胡麻や大葉は使いませんでした。また大根おろしの味付けに塩は加えず,代わりにうま味調味料を使用しておりました。しかしそんなことはどうでも良くなるくらい,とても懐かしいお料理だと感じます。
当時の経験から申し上げると,大根があまりに辛い際にはレモン汁に加えて酢を加えると辛味が消えますし,またこれは今の僕が感じることですが,油についても現代ならばお肉売り場で無料で入手出来る牛脂を使用すると更に美味しくなるでしょう。その場合にはお肉も両面を焼いた方がよろしいかもしれません。そんな微調整をするのも,こちらの「牛炙り焼き 柑橘おろし添え」を美味しく頂く秘訣です。
久々に牛こま切れ肉かしゃぶしゃぶ用の肉を使って,我が家でいうところの「牛焼肉」を味わってみたくなりました。皆様も是非,一度お試しになって下さい。きっととても美味しいし、現代であればとてもリーズナブルに頂けると思いますよ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
牛炙り焼き 柑橘おろし添え
https://recipe.suntory.co.jp/recipe/005686
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