噂すら聞いていなかったので驚いたのだが、阿武隈山系に日本一の風力発電施設ができるらしい。範囲は田村市、葛尾村、浪江町、大熊町にまたがり、46基もの施設がつくられるという。確かに巨大なエネルギー施設だ。
風力発電で思い出すのは、震災前に隣の川内村で低周波による健康被害を心配する反対意見があったこと。確かドイツでは民家から1km以上離すという定めもあったはずだ。科学的に証明されている話ではないけれど、地元の人の話では行司ヶ滝の近くらしいから、問題視されることはないと思われる。
ただ、これだけの巨大施設をつくるには道路の整備が欠かせない。都路では中間貯蔵施設を往来するダンプがようやく減ってきたところで、静かな環境が戻ってくると期待していた。でも、長距離の道路工事が始まれば再びダンプが行き交う可能性はある。風力施設の立地そのものは帰宅困難区域が多いはずだが、完成予定は3年先。私たちの心配が現実のものにならないことを祈りたい。
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