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2022年05月06日09:33

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降伏してはいけない?

毎日のようにテレビに出ているH氏の「ウクライナは降伏すべき」という発言が波紋を広げている。私はたまたまネットで日本に在住しているロシア人女性が流暢な日本語で強烈に批判しているのを見かけたのだが、この発言に注目している人は他にもいっぱいいるようだ。何が問題視されているのか。

その発言と直接の関係はないが、最近、朝日新聞で早大の長谷部教授が重要な指摘をしている。「ウクライナのゼレンスキー大統領が英国議会の演説で、『ハムレット』のto be or not to beを引用したことが伝えられている。日本では『生きるべきか、死ぬべきか』と訳されることが多いが、そもそもの文脈に即していえば、『闘うべきか、屈従すべきか』と訳すべき台詞である。ゼレンスキハーは絶体絶命に見える運命に逆らってでも、ウクライナの憲法原理を守るため徹底抗戦すると宣言した」というのだ。確かにこの感覚は、日本人には希薄かもしれない。

戦争が長引けば長引くほど一般市民の犠牲が拡大する、というH氏の危機意識は理解できる。しかし、昭和天皇の時代と違って、いまのロシアに降伏しても命や拷問にあわない保証はまったくない。性犯罪を恐れる女性たちが国に留まって銃を構え、支援する側も避妊薬を配るほどひどい戦況だ。もとよりウクライナが劣勢という分析もかなり怪しいのだが、命をかけて国を守る大義を持っている。長い歴史の教訓で、何を守るべきかを知っているのだ。私たち日本人にも突きつけられている課題なのかもしれない。

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