寿は長く生きた
いのちを表している
だからことほぐのですね
命は天の思し召しで
天が定めて命じたこと
終わりは天の命なのですね
寿命というのは
長く生きよと
天に命ぜられた誉れ
けれど現代では
長いかどうかの
判断は難しいのではなかろうか
その難しさは
人の驕りに責任の一端が
あるのではなかろうか
長く生きて
当たり前だと
思う驕り
70年は
短いほうだと
思う驕り
50年は
短すぎると
思う驕り
だけど
だけど
病と闘い続けて
20年で終えたいのちを
短すぎると言えるだろうか
そのいのちは
20年間の長きにわたって
病と闘い続けたいのち
天命には
誰にも抗えない
ゆえに天命なのです
寿命という言葉が
独り歩きしているのではなかろうか
だから
平均寿命などという
驕りが生まれるのではなかろうか
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