mixiユーザー(id:11257733)

2021年06月14日22:05

117 view

映画「茜色に焼かれる」

シングルマザーの奮闘日記と言ってしまえば、それまでだが、その奮闘をこのコロナ禍での現状で表現していてリアルタイムなドラマになっている。
何年か後に見たら20、21年はみんなマスクして、アクリル板やビニールで仕切って生活していたなと懐かしく思うはず。

7年前に高級官僚経験者に夫をひき逃げされて失ってしまうシーンから始まるが、これも20年を思い起こす事件だな。

息子も中学生になり、世間に迷惑をかけないように生きて、仕事も昼間はスーパーの花屋で働き、晩はピンサロで働き生活費を稼ぐ。

息子は学校で「税金で暮らしてる。」とか「売春婦の息子」とか理不尽な言いがかりをつけられ、母親は、夫の事件の時に相対した弁護士、説教まがいの事を言うピンサロの客、息子の学校の担任と、下層階級にみられ世間から舐められている状態だが、我慢して迷惑をかけずに生きている。

この過酷な状況をリアルな演技(ピンサロでの口淫サービスシーンを含め)で熱く演じる尾野真千子がいい。おそらく彼女の代表作になるんじゃないかな(と思いたいがあまりヒットしてないんだよな)。

この尾野真千子の相談相手のピンサロの同僚の片山友希がいいアクセントになり、主人公親子を支え、支えられる関係が気持ちいい。この女優さんも知らなかったが、今作では輝いていた。

また、ポイントとなるシーンで出てくる永瀬正敏も話を締める役割をしていて良かった。

144分と長尺のようだが、熱演がつづく映画なので、全く時間の経過を感じなかった。

途中、いじめっ子が家に火をつけるのだが、これが茜色に焼かれるの意味なのか?と思ったが違ってよかった。

尾野真千子の心をもてあそんだ男性が最後に成敗されるが、いじめっ子たちも成敗してほしかったわ。(そうなると物語のテイストが変わっちゃうけど、こいつらには腹が立った)

尾野真千子のオッパイも見れたし、★一個上乗せだな。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年06月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記