mixiユーザー(id:411965)

2020年07月07日02:17

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「マンディ 地獄のロードウォーリアー」DVD

『マンディ 地獄のロードウォーリアー』
<ストーリー>
 1983年レッドとマンディの夫婦は湖畔で二人だけの生活を送っていた。ところが通りかかったカルト教団の教祖はマンディに目をつけ、彼女を誘拐するが思い通りにならない彼女をレッドの前で焼き殺す・・・
<コメント>
 この頃のニコラス・ケイジといえば血塗れになって目と歯を剥いてニタニタ笑うという映画ばっかし出ているなあ、と思っていたけれども、なんと今回もやっぱり同様のシーンが複数回あった。
 そもそもこの映画を見ようと思ったのは映画館で近日上映予定のチラシの中に「ニコラス・ケイジの新境地!『マンディ地獄のウォリアー』のスタッフが結集!」という表記があって「おお、それなら見ておこうかな」と思ってちょうどWOWOWで放映されて録画しておいたのを見た。
 ふむふむ、舞台が1980年代でストーリーはカルト教団に妻を殺された夫が復讐に向かうというニコラス・ケイジ的にはよくある話。ところが映像を見てみたら、これがなんとも妙に引っかかる。普通のシーンでも加工してまるで絵画かイラストのような感じで話が進行していくのだ。
 そしてマンディが焼き殺されて物語が大きく転換する・・・のだが、とにかくその後からの画面がとにかく見にくいのだ。赤で統一された画面の中で何が起こっているのかよく判らないアクションシーンやゴアシーン。
 いや、それ以前にストーリーが展開的におかしい。まるで悪魔の騎士のようなバイクに乗った黒い三人組が出てくるのだけれども、ノーマルな物語ならこの最強の三人が最後の敵として出現するはずが、この映画ではまず三人組を血塗れになりながら殺してその後、順繰りに弱い配下を殺していくのだ。
 そして殺伐とした物語のはずなのに、まるでギャグのように上半身が虎のTシャツで下半身がブリーフという姿でトイレでウロウロするシーンが延々と描かれたり、チェーンソー同士で闘うという盛り上がるはずのシーンではレッドがチェーンソーを手に敵に迫ると彼が椅子のしたから巨大な(レッドの数倍)チェーンソーを取り出し、しかもそれが一発でエンジンがかかるのに、レッドはいつまでたってもエンジンがかからない、というこれまたギャグのようなシーンが頻出するのだ。
 そして画面は(このデジタル時代に)ピンボケや甘いフォーカスであるとか、ドラッグによって酔った様な悪夢が延々と続く。
 これはあれだな、登場人物が10人くらいでこういうストーリーなのでそういったところに凝っていわゆる作家性を前面にしているのだな。
 まあ、それでも見るべき素晴らしいカットはいくつかあったけれども、残りは自主映画のような臭いシーンが延々と続く、作家性とう名の稚拙さを前面にした映画だったな。
 しかし、このスタッフ再結集って・・・

マンディ 地獄のロード・ウォリア― [DVD]
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