センリョウ

万両・千両・百両・十両・一両と書くと貨幣の単位ですが、今回紹介するのは植物です。万両はヤブコウジ科ヤブコウジ属、千両はセンリョウ科センリョウ属、百両はヤブコウジ属のカラタチバナ（唐橘）、十両もヤブコウジ属のヤブコウジ（藪柑子）、一両はアカネ科アリドオドシ属アリドオシ（蟻通）です。

いずれも冬に赤い実をつけます。万から一までの区別は実の数です。マンリョウ・センリョウは正式な和名ですが、ヒャクリョウ・ジュウリョ・イチリョウは通称です。それぞれ正式な和名は唐橘・藪柑子・蟻通と言いひます。ただ万両と千両の違いは実の数ではありません。

マンリヨウは枝にぶら下がるやうに下向きに実をつけます。センリョウは上向きに実をつけます。つまり万両箱は重いので下向きに、千両箱は軽いので上向きといふこじ付け命名です。写真はセンリョウです。実の色が黄色い千両（キノミセンリョウ）もうちにあります。千両・万両とも正月によく用いられます。