mixiユーザー(id:14108240)

2019年11月21日08:06

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何ですと?

台風19号の被害は広範囲にわたって各地に無残な爪痕を残した。
我が家は一番恐れていた強風も時間的には短かったおかげで、これという被害もなく助かった。
と思っていた。

ところが、だ。
取るに足らないこととは言え、被害はあったのである。
台風一過後の朝からBS放送が映らなくなったのだ。
どうやらアンテナが風で動いたか傾いたかしたらしい。
私はほとんどテレビを見ないのでBSが映らなくても一向に差し支えないのだが、テレビっ子の主人は眉をしかめて修理依頼をかけた。

二週間後くらいにやってきた業者の男性は案の定、屋根に上がってアンテナの向きを直しただけで仕事を終えた。
かかった費用は8000円。

後日、加入していた地震保険には風害被害も付いていたことがわかり、嬉々として保険会社に問い合わせの電話をしたら、電話口に出た女性は言った。
「それではアンテナの向きを変えただけだったんですね?」
「はい」
「それだと、もしかしたら保険の対象にはならないかもしれません」
「え〜?」
私はくぐもった声で叫び、顔まで「叫び」になっていた。
彼女は申し訳なさそうに言った。
「修理をされてないということですから、そうなると…」

でも、普通の人間は屋根には上がれないではないか。
第一、映らなくなっていたBSを映るようにしてもらったんだから、それは「修理」と言うんじゃないの?
そう言うと電話口の女性は

「そうですよねぇ…」
幾分困惑したようだったが、彼女がそれ以上のことを言える立場ではないことは明白だった。
結局、一旦電話を切って折り返しの電話を待つことになったが、結果は私の言い分が認められた。

帰宅した主人にこの顛末を私のお手柄とばかり話すと主人は冷ややかに言った。
「でも5000円分は免責金額だからこちら持ちという契約になっているぞ」と。

何ですと!?

こういう場合、修理にかかった費用が1万円以上だったら多少たりとも「助かった!」感があったかもしれないが、8000円の内の3000円となると、何だかなあという気持ちになるではないか。
それが人間の業というもの。

そう。
私は「大きなつづらと小さなつづらのどっちがいいか?」と聞かれりゃあ、間違いなく「大きなつづら!」と叫ぶ女なのだよっ

おかげで私の顔は今、「叫び」のままで固まっている。

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