我が家のカエデの一枝だけが真っ赤に紅葉してゐます。紅葉は晩秋のものですが、そもそもなぜ紅葉するのか、紅葉の進化的要因、進化的機能についてはよくわかってゐないのださうです。20年ほど前に紅葉色が鮮やかであるほどアブラムシの寄生が少ないことが発見されました。
紅葉とはアントシアンやカロテノイドなどが生成されることです。「十分なアントシアンやカロテノイドを合成できる自分は耐性が強いのだから寄生しても成功できないぞ」と呼びかけてゐると言ふものです。つまり自分の免疫力を誇示するハンディキャップ信号として進化したという説です。
ただしアブラムシ以外の寄生者に対するハンディキャップ効果まで研究が及んでいないので、紅葉の進化的機能についてはまだ議論が続いてゐるのださうです。ウチのカエデ君は、なぜこの猛暑にアントシアンを生成したのでせうか。猛暑に発生する寄生虫か菌に襲はれ慌てて赤くなったのでせうか。
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