年末恒例のヒットチャートですが、
今年は早々に集計が終わりましたので、早めに発表します。
【2018年年間ヒットチャート】
※左から年間チャート順位,曲名,アーティスト名,年間点数,週間チャートの最高順位となります。
週間チャートの最高順位の右隣にある括弧内のポイントは累計点数です。(1988年度以降<1987.12.28〜>)
※集計週:2017/12/25〜2018/12/24
1)週単位でセールス(フィジカル+配信ダウンロード+ストリーミング, 洋楽含む),ラジオリクエスト(邦楽),有線リクエスト(邦楽)を加算
2)セールス要素内におけるフィジカル(CD+CT)の複数タイトルA面の場合には、ビルボードジャパンにてリード曲と認定された曲をフィジカル要素として取り扱います。
3)リミックス等のバージョン違いおよび韓国系アーティストに見られる言語版違いは別曲として取り扱います。ただしアニメ等で使用されている短縮版(TV size等)は、フルサイズ版と合算します。
なおラジオ・有線ではケースバイケースでの取り扱いとします。
4)要素毎に1位40点、2位39点…39位2点、40位1点となり、週単位では120点満点となります。
5)週間最高位は、同点の場合には最高位が高い要素(セールス,ラジオ,有線)を持つ曲を高くします。
全要素が同一順位の場合には、同じランクです。
6)総合計にて同点の場合には、週間最高位が高い曲のランクを高くします。
週間最高位が同一順位の場合には、同じランクです。
※特徴としては、ある程度の順位にて長い間チャートインした曲ほど有利になります。
特に有線支持が高い曲ほど上位に来る傾向があります。
１.「Lemon」米津玄師 3,407p 1
２.「U.S.A.」DA PUMP 2,839p 1
３.「勝負の花道」氷川きよし 2,037p 3
４.「水に咲く花・支笏湖へ」水森かおり 1,557p 10
５.「いごっそ魂」三山ひろし 1,555p 10
６.「アイノカタチ feat. HIDE(GReeeeN)」MISIA 1,318p 1
７.「打上花火」DAOKO×米津玄師 1,279p 7 (2,536p)
８.「さよならエレジー」菅田将暉 1,222p 2
９.「永遠のひと」Haruyo 1,097p 36 (3,148p)
10.「ドラえもん」星野 源 1,062p 3
11.「ガラスを割れ!」欅坂46 1,048p 1
12.「ジコチューで行こう!」乃木坂46 993p 2
13.「シンクロニシティ」乃木坂46 927p 1
14.「瞬き」back number 919p 1 (957p)
15.「Change」ONE OK ROCK 894p 4
16.「アイデア」星野 源 864p 1
17.「初恋」宇多田ヒカル 858p 1
18.「マリーゴールド」あいみょん 838p 5
19.「Bedtime Story」西野カナ 810p 2
19.「アンビバレント」欅坂46 810p 2
21.「シンデレラガール」King&Prince 800p 1
22.「下町純情」辰巳ゆうと 763p 24
23.「闘う戦士たちへ愛を込めて」サザンオールスターズ 721p 1
24.「今夜このまま」あいみょん 720p 1
25.「あなた」宇多田ヒカル 718p 2 (756p)
26.「Flamingo」米津玄師 693p 1
27.「大不正解」back number 691p 3
28.「母なる海よ」大月みやこ 671p 13
29.「here comes my love」Mr.Children 657p 1
30.「天竜流し」福田こうへい 656p 9
31.「今日という日に感謝して」山川 豊 653p 20
32.「サザンカ」SEKAI NO OWARI 644p 1
33.「もし君を許せたら」家入レオ 596p 5
34.「Shape Of You」Ed Sheeran 587p 37 (1,692p)
35.「世界はあなたに笑いかけている」Little Glee Monster 586p 3
36.「この道を」小田和正 580p 6
37.「話がしたいよ」BUMP OF CHICKEN 575p 2
38.「ブラザー」北島兄弟(北山たけし&大江 裕) 574p 16
39.「東京」JUJU 568p 1
40.「帰り道は遠回りしたくなる」乃木坂46 566p 1
41.「HANABI」Mr.Children 565p 15 (1,894p)
42.「オールドファッション」back number 558p 2
43.「Candy Pop」TWICE 556p 1
44.「零-ZERO-」福山雅治 553p 3
45.「ノーダウト」Official髭男dism 548p 5
46.「アイラブユー」西野カナ 544p 3
47.「風に吹かれても」欅坂46 536p 2 (1,216p)
48.「Hero」安室奈美恵 518p 7 (1,702p)
49.「壮年JUMP」サザンオールスターズ 517p 4
50.「J.S.B. HAPPINESS」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
500p 1 (586p)
51.「VOLT-AGE」Suchmos 497p 6
52.「もしもおいらが…総理大臣だったら(Part��)」アーティクルナイン
481p 36 (508p)
53.「プロローグ」Uru 477p 3
54.「BLUE」NEWS 466p 5
55.「無限未来」Perfume 448p 4
56.「Memorial」King&Prince 444p 1
57.「LPS」NEWS 440p 1
58.「Teacher Teacher」AKB48 429p 1
59.「Play A Love Song」宇多田ヒカル 420p 4
60.「あなたとトゥラッタッタ♪」DREAMS COME TRUE 416p 6
61.「まっしろ」ビッケブランカ 412p 6
62.「Wake Me Up」TWICE 407p 4
63.「春よ来い」田川寿美 404p 16
64.「青と夏」Mrs.GREEN APPLE 397p 8
65.「ここに」関ジャニ∞ 395p 6
66.「カタルシスト」RADWIMPS 391p 6
67.「夏疾風」嵐 387p 2
68.「くちなし雨情」杜このみ 386p 24
69.「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)(『ダンシング・ヒーロー<ジ・アーカイブス>』)」荻野目洋子
385p 6 (463p)
70.「Your Song」Mr.Children 385p 8
71.「鳰の湖」丘みどり 378p 22
72.「DIVE!」三浦大知 375p 8
73.「「生きろ」」NEWS 374p 3
74.「Topaz Love」KinKi Kids 370p 1
75.「ミライのテーマ」山下達郎 368p 3
76.「ギュッと」Little Glee Monster 367p 3
77.「アカシア」EXILE THE SECOND 363p 7
78.「LOSER」米津玄師 362p 13 (606p)
79.「White Love」Hey!Say!JUMP 357p 2
80.「Just The Way You Are」EXILE ATSUSHI 354p 4
81.「ONE TIMES ONE」コブクロ 340p 3
82.「獣ゆく細道」椎名林檎と宮本浩次 340p 7
83.「流星」藍井エイル 335p 5
84.「うたかたの女」市川由紀乃 334p 10
85.「雨に濡れて二人」市川由紀乃&横山 剣(クレイジーケンバンド)
329p 14
86.「Be The One」PANDORA feat. Beverly 326p 5
87.「フィクション(『Fiction e.p』)」sumika 326p 7
88.「恋と愛」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE 326p 11
89.「無意識の色」SKE48 324p 5
90.「輝きだして走ってく」サンボマスター 322p 12
91.「Find The Answer」嵐 319p 5
92.「ストロー」aiko 319p 6
93.「海鳴りの駅」大月みやこ 317p 19
94.「Reboot」東方神起 310p 3
95.「トドカナイカラ」平井 堅 309p 3
96.「Bloom」Superfly 308p 5
97.「望遠のマーチ」BUMP OF CHICKEN 307p 6
98.「Pain, pain」E-girls 306p 6
99.「宵待ち灯り」伍代夏子 304p 17
100.「ブレス」ポルノグラフィティ 303p 3
★総括
上期は米津玄師「Lemon」、下期はDA PUMP「U.S.A.」の特大ヒットが生まれるという活況を示した1年でした。
昨年からシングルチャート要素をセールスチャート要素に変えたことにより、ロングヒット曲はよりにロングヒットとなる傾向が強まりました。
さらにストリーミング要素拡充により、旧譜を含めてヒット曲のロングヒット傾向が顕著になってきています。
★米津玄師の大ヒット
「Lemon」は上半期に首位となりましたが、そのまま年間チャートでも首位となりました。
この作品は異例の記録ずくめ作品となっています。
まず、1988年からの統計で年間チャートにて3,000pオーバーとなったのは、B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」(1990)とASKA「はじまりはいつも雨」(1991)の2作品でしたが、今回3作品目が生まれたことになります。
1990年の年間チャート首位となった、B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」は3,422pと当時としてはかなりの大ヒットとなりましたが、この作品に15p差となる僅差に迫ったポイントを積み重ねました。
なお1988年以降の歴代チャートでは、6位を記録しています。
2/26付で14位に初登場して以降、8月後半から9月にかけてTop10落ちを記録していますが、最新週の12/24付けまで15位以内を44週にわたり記録し続けています。(Top10内は通算35週)
最新12/24週でも8位にランクインしている上に、有線ランクにて年末効果による再浮上傾向が始まっており、まだロングヒットが続いています。
「Lemon」以外でも、昨年のDAOKO×米津玄師「打上花火」もヒットを続けました。
最新12/24週にて遂に圏外落ちとなりましたが、先週まで70週連続チャートインを続けました。
こちらは唯一米津玄師作品にてストリーミング解禁されている(DAOKOサイドのトイズファクトリーからリリースされているため)こともあり、ストリーミング効果がはっきりと表れる形となりました。
曲名通りに夏場にはっきりと再浮上する傾向が見られました。
「Flamingo」に関しては出足が今一つでポイントピーク時に、あいみょん「今夜このまま」に首位を阻まれ、首位未獲得作品となると思われました。
しかし、タイアップのCMがTV放映開始となると再浮上傾向を示し、最新週では首位となっています。
このような推移を見せる作品は非常に稀で、まだ米津玄師というアーティストが認知途上にあるといえる動きです。
★DA PUMP起死回生の大ヒット
「U.S.A.」は下半期を代表する大ヒットなりました。
この作品も異例の記録づくめ作品です。
年間チャートにおける2位のポイントとしては、沢田知可子「会いたい」(1991)が記録したポイントを上回りました。
それ故に、通常の年ならば楽々と年間首位になるような作品にも拘らず、残念ながら2位に留まった不運な作品ともいえます。
1988年以降の歴代チャートでは、12位とこちらも大ヒットを記録しています。
週間チャートでは、二度と破られることはないと思われたCHAGE&ASKA「SAY YES」が記録した13週首位(連続)を上回る、15週(通算, 9+1+2+3週)となる首位を記録しました。
6/25付で3位を記録して以降、最新週12/24付けまでTop5以内を27週(連続)続けています。(Top10内は連続28週)
その結果、下半期にTop5から一度も落ちなかったという事になります。
故に首位となった「Lemon」よりも加点スピードが非常に速いというのが特徴です。
最新週でも5位となっていますが、首位陥落以降も大きくポイントを落とすという事もなくチャートインし続けており、年末年始効果により週間チャートでは首位に返り咲くこともあり得るという状況です。
★MISIA/GReeeeN久々の大ヒット
DA PUMP「U.S.A.」の週間チャートにおける連続首位を止めたのが、こちらの作品です。
TBSテレビのドラマ｢義母と娘のブルース｣主題歌となり、ドラマ最終回にかけて盛り上がったことが要因です。
テレビ離れが言われる昨今ですが、内容に合致した作品であればライト層にかけてリーチする力は未だ持ち合わせているといえそうです。
MISIAとしては初の年間Top10入り(「Everything」は年跨ぎのため届いていない)、GReeeeNとしては2009年「遥か」以来となります。
★あいみょんのブレイク
日本初のストリーミングによるブレイクとなりました。
昨年までの時点では全作品有線プロモーションによる効果にてランクインしている程度で、目立ったヒットには程遠い状況でした。
(2017年年間チャート「君はロックを聴かない」(182位)、「愛を伝えたいだとか」(371位))
フィジカルのチャートでは未だにTop20に入った程度の記録しか残せていませんが、5th「マリーゴールド」のヒット以降、ストリーミング要素にて、「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいだとか」の旧譜2作品を含めてストリーミングチャートにてロングヒットを記録しています。
最新作「今夜このまま」では通算2週の首位(11/26, 12/10付)を獲得しています。
★配信限定作品によるヒットからストリーミング要素によるヒットへ、じわりと移行
下半期開始直後のフィジカル要素の谷間に、宇多田ヒカル「初恋」(6/25〜7/2)、サザンオールスターズ「闘う戦士たちへ愛を込めて」がフィジカルリリース無し(但し後にアルバム作品として含まれる)で週間チャート首位を記録しました。
この2作品以降は、配信リリースのみの作品では星野源「アイデア」のみで、その後は週間首位作品は生まれていません。
その代わりにストリーミング要素が強い、DA PUMP、あいみょんが首位を記録するという形で変化がみられています。、
またサザンオールスターズ、松任谷由実、山下達郎、竹内まりやといった大御所のストリーミングが解禁されたのも話題となりました。
チャート上ではかなり下位ですが、ストリーミング開始時にチャートインする動きがみられています。
クリスマス時期に入り、山下達郎「クリスマス・イブ」が動き始めていますが、今年はストリーミング要素が加わったことにより、例年よりもランクキングが高めに出ています。
一番効果が出ているのは、Mr.Children「HANABI」です。
10年前の作品ながらも年間チャート41位となり、2年連続の年間Top100入りとなりました。
2年分のポイント合計で、リリース時(2008年)に記録したポイントを上回りました。
配信およびストリーミングの効果が一目でわかる好例となっています。
★ブレイク新人は少な目
例年とは異なり、今年の新人ブレイクはやや少なめでした。
メジャーデビューによるブレイクとしては、Official髭男dismが「ノーダウト」(45位)、「Stand By You」(104位)と連続ヒットなりました。
同じく春ドラマからは、sumika「フィクション」(87位)、「ファンファーレ」(108位)とこちらも連続ヒット。
今期のドラマからは、現在大ヒット中のUruが「プロローグ」(53位)。ビッケブランカ「まっしろ」(61位)、「ウララ」(198位)
今年は騒動が相次いだジャニーズからは、King&Princeが起死回生の大ブレイクとなり、「シンデレラガール」(21位)、「Memorial」(56位)と両作品とも配信・ストリーミング無しというハンデを負いながらも、週間チャートにて首位を記録しました。
しかし、普段の年ならば101〜200位台に目立つブレイク寸前アーティストは少な目です。
目立つのは、BiSH「PAiNT it BLACK」(153位)、「Life is beautiful」(158位)、Nulbarich「ain't on the map yet」(163位)程度です。
ちなみに一応新人扱いとなる島 茂子「戯言」(182位)は、有線にてロングヒットを記録しました。
※洋楽作品上半期Top10
括弧内は総合年間順位
外国人アーティストでも日本語歌唱作品は、邦楽として取り扱っています。
ただし、TWICE「I WANT YOU BACK」(267p 29位)は、英語詩だが日本盤アルバム『BDZ』にのみ含まれる楽曲のため対象外
１(34)「Shape Of You」Ed Sheeran 587p 37
２(157)「What is Love?」TWICE 210p 28
３(236)「YES or YES」TWICE 141p 29
４(250)「This Is Me」Keala Settle&The Greatest Showman Ensemble 132p 48
５(272)「Dance The Night Away」 TWICE 117p 19
６(334)「Bohemian Rhapsody」Queen 89p 37
７(464)「The Greatest Show」Hugh Jackman, Keala Settle, Zac Efron, Zendaya&The Greatest Showman Ensemble
58p 63
８(486)「Heart Shaker」TWICE 55p 42
９(608)「Havana ft. Young Thug」Camila Cabello 37p 49
10(645)「No Tears Left To Cry」Ariana Grande 35p 47
※下半期に週間チャートで初めてベスト10内に入ったアーティスト
●藍井エイル(6/25)
●ジェジュン(7/16, 東方神起にて経験あり)
〇KEN☆Tackey(7/30, 三宅 健および滝沢秀明ともにグループにて経験あり)
●あいみょん(8/20)
〇HIDE(9/3 ,GReeeeNとして経験あり)
〇ハロプロオールスターズ(10/8, Juice=Juice, カントリー・ガールズ, つばきファクトリー, BEYOOOOONDSメンバは初)
〇宮本浩次(10/22, エレファントカシマシとしては経験あり)
〇YOSHIKI(10/22, X JAPANおよびV2として経験あり)
●Uru(11/26)
●ビッケブランカ(12/3)
●FANTASTICS from EXILE TRIBE(12/24)
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