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2016年05月26日11:03

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子連れの狛犬が守る神社

 浦安までは実はすぐ。東西線で30分も乗れば、暑く成るなるこれからの季節は、馬場を昼下がりに出ても夕刻にはつく。僕には漁師町が懐かしい。猫実(ねこざね)という町です。
 辻々にのぼりがたち提灯が下がってて、来月中旬に4年に一度とかの三社祭があるらしい。空気にピーンと気合が入ってる。写真は清瀧神社。富士塚には浅間神社があって、なんというか“気”が立ち込めてるのが僕にもわかる。なんか土俗的です。変わってる子連れの狛犬は、キングシ−サーに似てる。
 とろとろ流れる川があって銭湯があって、風呂上がりのいい気分で川沿いの道を歩く。潮の香りの海の風。川面が耳をすませば音が聞こえるような細かい水のしぶきで乱れてて、ボラの子がぴちぴち飛び跳ねてる。海と夕方の西日は九州の故郷と変わらない。銭湯で会った地元のおっさんは、赤銅色に焼けてて肉体労働の体。少なくとも東京より20年はさかのぼった世界みたい。
 銭湯の入り口に縁台が置いてある。風呂上がりにさっぱりして夕涼みもよさそうです。ビールかねー、やっぱり。
 川のそばを駅に向かい左に曲がる。目をつけてた小さな居酒屋はカウンターに4人座れば満杯、かなりな年配のおばあちゃん女将がやってる。
 「大した店じゃないんです」、「あ、僕も大したものではありません」。笑われた。カウンターの一番奥に座る。
 隣の女性、真っ黒いショートヘアの知性的な目。小柄な美人。うまい酒の予感。たぶん教育関係だろうけどはっきりした物言い、話も面白い。その隣のおばさんは、どこからそういう話になったか、大映の映画が好きで市川雷蔵のファン。一緒に飲む相手としていうことない人々。みんなまだ一カ月近くも先の祭りを心待ちにしてる。
 
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