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2015年06月11日08:31

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2015年 5月 3日(日) ヒューストン・グランド・オペラ 「ヴァルキューレ」

14:00開演。オーケストラ セクションB C列4番 US$156.00 
プロダクション ラ・フーラ・デス・バルス、演出 カールス・パドリッサ、セット・デザイナー ローランド・オルベーター、コスチューム・デザイナー チュー・ウロス、指揮 パトリック・サマーズ。ジークムント サイモン・オニール、ジークリンデ カリタ・マッティラ、フンディング アイン・アンガー、ヴォータン イアン・パターソン、ブリュンヒルデ クリスティン・ゲーケ、フリッカ ジャミー・バートン他。
第1幕。舞台上にはほとんど何もなく、薄暗い。ジークリンデは四足歩行。ジークムントも前半はほとんど二本足で立つことはない。ネアンデルタール人かもっと古い時代の四足歩行の猿人をイメージしているのだろうか。これならカリタ・マッティラのジークリンデもOKだ? フンディングのアイン・アンガーがなかなかの迫力だ。彼の名さえ聞いたことが無かったが、略歴を見てみるとヨーロッパの主要歌劇場ですごく活躍している。第1幕も後半になるとジークリンデとジークムントは二足歩行となる。やがてフンディングの館から出ていくが、これは人類の進歩とか進化を表現しているのだろうか。
第2幕。ジークムントが殺され、ワルキューレたちの住処。児童公園にある球形の回転するジャングルジムのようなものがつりさげられて、それにかなり多くの人々が張り付いている。これはモズが捕獲した餌を木の枝に串刺しにして保存するといったようなもので、ワルキューレたちの保存食なのであろうか。ここまで出てこなかったクレーンがいよいよ登場。クリスティン・ゲーケのことも全く知らなかったが、すでにR.シュトラウス、ワーグナーで実績を積み今や引っ張りだこのようである。ブリュンヒルデもヒューストンを始め、シカゴ・リリックとMETでのリング・サイクルで登場するようだ。容貌がちょっと変わっている。毅然とした顔になれないようだ。
第3幕。山上でブリュンヒルデが火に包まれる場面。黒装束の人々が松明を持って炎の輪を作って終幕。演奏自体はかなり上質なのだが、ワルキューレまで観てきてラ・フーラ・デス・バルスのプロダクションに一貫性があるのか疑問になってきた。イベントのプロデュースを主にやっている会社らしいので、クレーンを除けば次々に観客が喜びそうなことを見せていくだけかもしれない。来年の「ジークフリート」はどうしようか。
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