けふは休みの予定であった。
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地獄の現場に駆り出された。
コロナなのか、インフルーエンサなのか知らぬが。
なんせ、右と左からクルマが入ってきて、自分の後ろから右と左にクルマが出て行く。
その真ん中を歩道が突っ切る。
冬は夏ほど地獄ではない。
動き回ると暑くなるからだ。
これを8時間。
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ぺえぺえじゃあ出来ない現場なので、人が足りなくなると、半年に1回くらい呼び出される。
兎に角、忿懣やる方ないのである。
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アタシも多少は時給が上がった。
1,113円也。8時間で 8,904円。
余禄とは言えよう。
6時半に上がる。
ここを通る地下鉄は神保町が目と鼻である。
実は、東京堂の営業時間が1時間 延長されて8時までになった。
酒呑みが一杯引っ掛けないと変えれないごとく、気がついたら、さぼうるの前を歩いてた。
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地理の棚に、今尾恵介 著。
地図から信州が見えてくる
昨年の秋の発行だが、出版元は、信濃毎日新聞社。
地方出版を扱うところでないと入らない。
初めて見るので、東京堂が「今尾恵介なら売れるだろう」と読んで取り寄せたとしか思えない。
読み通り、笛吹きゃ踊るヒョットコが買ってった。
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マヤ文字を書いてみよう
読んでみよう
これは余裕のあるときに買おうと決めていた。
高校時代、図書館にマヤ文字解読の歴史を描いた本があった。
ロゼッタストーンの解読についても何種類か本が出てるが、マヤ文字にもロゼッタストーンに匹敵する【ランダのアルファベット】といふ謎が用意されていた。
これをもとに、ソ連邦の言語学者 ユーリイ・クノローゾフがマヤ文字を解読して行くというサスペンスフルな読み物であった。
当時は、まだ、言語学の齧りかけで、何度も読み返さないと意味が解らなかった。
今、あの本は古書でも出ていない。
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ソ連邦というのは不思議な国で、文学・映画・音楽など、ある種の文化は著しく規制されるのに、ある種の学問は大手を振って金を使うことができた。
言語学はさういふ学問だった。
なんとなれば、未開の言語を研究することで、社会主義を広めることができる、といふ【建前】があったからだ。
キリスト教の宣教師が世界のあらゆる言語と格闘したのに似ている。
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英語の解説書さえ出ていない言語の入門書が、ロシア語なら手に入るといふのは珍しいことではなかった。
そんなことで、ソ連邦の学者は未知の未解読文字の研究にも活躍したものであった。
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残念ながら、解読の歴史を読むことはできないが、この手の込んだ不思議な文字の構造は知ることができるのだ。
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4,504円、まだ残ってる。
アイドルの写真集が2冊買えるど。
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