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主に全国のJRの普通列車だけが1日乗り放題の権利5回分で12050円という夏の「青春18きっぷ」の利用期間は7月20日〜9月10日までだった。
8月に新潟旅行して4回目までは使ったが、残り1回分使い残しており、利用期間内に使わないと無駄になってしまうため、9月9日土曜日に使って完全消化しようと思った。
「青春18きっぷ」を使ってどこへ行こうか考えたところ、ちょうどこの日は秋田県仙北市角館で国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形民俗文化遺産にも指定されている通称「角館の祭り」、「角館祭りのやま行事」の最終日である。
最終日は夜から深夜に掛けて武家屋敷が立ち並ぶ道幅が狭い角館市街を運行する山鉾がかち合うと、通行権をめぐって交渉が決裂すると「山ぶっつけ」が始まるんだそうで、迫力があるんだそうである。
列車の時刻を調べると、「青春18きっぷ」だけで乗れる普通列車だけで秋田まで帰るには、角館19:54発の田沢湖線大曲行きに乗らねばならず「山ぶっつけ」が始まるか微妙な時刻だが、とりあえず日帰りで角館に行くことに決めた。
ただ、単純に角館を往復して、普通列車だけで秋田へ帰れる時間までだと「山ぶっつけ」まで見ることができるか分からないし、第3セクターでJRじゃないから「青春18きっぷ」では乗れないものの、これまで乗ったことのない秋田内陸縦貫鉄道にも乗ってみたいので、秋田内陸縦貫鉄道回りで角館に行った。
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角館には15:10に着く行程だったので、角館での滞在時間は4時間44分あり、その間に夕食がてら一杯引っ掛けたいとも思っていたところ、たまたま前日仕事で面会した県職員が角館出身だったので、秋田市にもお店があるが角館が本店のオススメの店を教えてもらっていた。
「角館のお祭り」を見物していたが、向かい合って進んできた山同士が16:23にかち合い、これは「山ぶっつけ」が始まるんじゃないかと待っていたが、通行権をめぐる交渉が始まるといくら待っても決着がつかず1時間半膠着状態が続き、帰りの列車の時刻まで2時間を切ったところであきらめて食事にしようとその居酒屋「土間人」へ。
この日は「お祭りメニュー」として普段とは異なるメニューを提供しているようだったが、それでも結構なメニューがある(写真2・3)。
気温30℃を超える暑い中屋外でずっとお祭りを見物していて暑くて参っていることもあり、キリッと冷たいハイボールを注文し、お通しの味噌こんにゃくをつまみながら何を注文しようか考える。
つまみに「安藤さんちの味噌焼きピザ(680円)」を注文。
地元・角館の「安藤醸造」の味噌を使った鶏そぼろとチーズのピザに青ねぎを散らしてある。
全然味噌臭くはなく、言われなければ味噌と分からないくらいの絶妙な味噌味のクリスピーピザと青ねぎの風味がマッチしておりおいしい。
この茶色いのが「安藤さんちの味噌」だな。
そして「POLEMEAT タベルスキーさんのソーセージ盛り合わせ(1100円)」も注文。
隣町・大仙市でポーランド人のタベルスキ・マイケルさんが始めたポーランド仕込みの本格的な製法と厳選した食材にこだわって作るソーセージ工房「ポルミート」のソーセージである。
https://www.polmeat.jp/
添えられてきた粒マスタードと共にいただく。
皮はパリッとして、中からは熱々ジューシーな肉汁が口の中にほとばしりハイボールに合う。
同じような細長いのがもう1本。
熱々過ぎて同じソーセージなのか違うソーセージなのか分からなかったが、ともかく旨い。
これは明らかに色が白っぽい。
中のお肉に荒挽き感はなく、しっとりしていてめちゃめちゃおいしい。
見た目は細長いのと同じだが、長さが短いこれはどうだろうか。
これは荒挽き感のあるソーセージだった。
たぶんこれはハーブ入りであろう。
少しクセがあるが、自分はこんなのも好みである。
そして小さいのも1本。
パリッとしてこれも旨い。
ハイボール2杯飲んでからタルハイに替えたが、つまみは残り1口ずつになった。
そして完食。
まだまだ飲めるが、お祭りも気になるのでこのくらいで切り上げることにして、会計したら全部で3650円だった。
お店には1時間も滞在しなかったが、飲んでいるうちに先ほどから相対して膠着状態だった2台の山の「山ぶっつけ」は始まってしまっていた。
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