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2023年05月25日00:15

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困ったちゃんふたたび・「介護放棄と猿之助」

今年の4月4日に「困ったちゃん」について書いた。
少し毒を含む内容なので、こんなの書くということは私も苦しい。
だから一度きりのつもりだったのだが…

う〜ん…
自分自身でも困惑しているところがあって、整理するためもう少し、書く。

「困ったちゃん」、先輩の元漫画家で、コロナでどうにも言動がおかしくなって、失業して収入もなく、「現在母親を介護中」…と本人は言っている。
が母は高齢者施設にいるので面会は月に1度、15分だし、着るものもレンタルでとっても楽ちんだ。
施設自体は家から徒歩20分。
「留守を守る」と言う名目で、実家(家賃タダで光熱費他全部親の口座落とし、一軒家と広い庭ひとりで好き勝手し放題)でのおいしい「ひきこもり居候生活」。
面会(離れて暮らす姉とふたり)のとき頼まれた身の回りのもの持っていくのと、実家に届く介護関係の書類届けるくらいで、これが「介護」っていうならば、ただいま日本国中在宅や通いで親の介護している孝行娘と孝行息子が一揆起こすわ。

実のところ介護の名目で実家乗っ取っちゃった「寄生生物」状態なのである。

寄生生物にとって一番のピンチは、寄生した「母体」が死んじゃうこと。栄養分がこないと寄生生物も死んじゃうから。
(だからことあるごとに「母が、母が、ああ母が」と書き立てる。)
両親は自営業と公務員だったそうで、政令指定都市のいいところに広い不動産物件、「母名義の証券のことで証券マンと相談」なんて書いているくらいだから、それなりに裕福なのだろう。

だがな。
本人はな。

酔っ払って腕骨折するまでは細々と漫画も描くことはあったけれど、
バイト仕事と過去の作品の再録原稿料が収入のメインだったはずだ。
(巻頭と人気作家は新作だが「穴埋め再録」で雑誌の厚さを水増しして売る商売があるんである。当然再録の原稿料は安い)再録に回せる作品も底をついたのか、漫画に関する書き込みはなくなった。

しかし、とうの昔にギプスも取れて、ペンは握れなくても「アルバイト仕事」は問題なくできるはずなのだが、「働いた」という記述が一切ないまま、ブログは毎日だらだらとものすごい量の写真と文字で埋め尽くされていく。
毎日毎日近所の緑豊かなお寺を散歩して、腰と脚のリハビリ行って、歯医者行って、駅前のプール行って、図書館行って、買い物して、料理して、テレビドラマ見て、母の着物の仕立て直しやセーターほどいて編み直し、自分の見た夢の夢分析、押しのミュージシャンのチケット取り、時々美術展行って…の日々を毎日延々アップするのに、たぶん半日費やすのだろう。

とにかくとってもあぶなっかしい、ちょっと多動性問題のある人で、お皿割って指切って包帯グルグル巻きとかはまだいい方で、土鍋の空焚きでぼや出しそうになったり、壊れた家電製品自分で修理しようとしてトドメ刺したり、古い湯たんぽの蓋のゴムパッキン、ホームセンターで替えを探すのではなく勝手にラバー見様見真似で切って無理やりはめ込んで熱湯ダダ漏れになったり、危険すぎて見ていてハラハラする。
火事出したら実家ごと焼け死んじゃうし、感電死したら人に知られず腐乱死体だし。
そうしたら、施設にいる母親、どうなっちゃうのか。
認知症で、自分では何もかもどうにも出来ないのである。

口では「母が、母が」「この先どうなるのだろう」と殊勝なことを言うが、ちょっとサポートするたびに「こき使われた」と不平たらたら。
面会のとき、母が認知症ならではのちょっと自分勝手な物言いをしたら、ブログに特大ポイントで
「このクソババア!!!」
と載せちゃったあたりで、最後のお釈迦様の蜘蛛の糸もプツンと切れた。
母親が切ったのではない。彼女の化けの皮が剥がれたのだ。

愛情ではなく、都合のいいところをむさぼるだけ。

大なり小なり「理不尽さ」をも受け入れられないのは「愛」ではない。

もう施設に「書類を届けに行くだけ」も嫌だという。
どうやらパーソナリティー障害らしい彼女は、どうしていくのだろう。

パーソナリティー障害の特徴として、彼女が「自分が特別だ」と思いたいあまり積極的に「認めない他者」を辱めようという徴候は、実は知り合った学生時代からあって、「アジアの日本人選民意識」が強かった。
インド人や、同じ東アジアの中国・コリアンの来日ニュースのたびに、いちいちクソミソに切り捨てる身勝手さ。
根拠はない。日本人は現人神(あらひとがみ)の赤子(せきし)だから尊いとでもいうのか。

だが。
私にとっての彼女があこがれの先輩だったのも事実なのだ。
「東京芸大目指して浪人してた」と噂のある実力派で、ヒヨッコ新入生たちにデッサンなど丁寧に指導してくれた。
カッコよくて美人でエキセントリックで、目を離せない先輩のひとりだった。若い頃は。

今、たぶん一番いいのは、彼女が自分からカウンセリング受けるなり、メンタルクリニックの門を叩くなりして、これ以上「母親憎し」の状態からもっと現実的な問題に立ち向かえるよう、自分自身をしっかりさせることだ。
高齢認知症の母が目と鼻の先の施設で生活する今、彼女は母の財布にぶらさがるだけの、「何をするのも嫌になっちゃった、ひきこもりの寄生生物娘」であってはならないと、私は思う。
老人介護とは「人生の最後の伴走者をつとめること」であるから。

共通の知人を介して、なにか手を打てればいいのだが、その先に実は「先輩たち」という名の強固なネットワークがあるので、どこにアクセスすればやんわりと手を打ち、かつ波風なるべく立たせず済むか…

今、どうしたものか考え中である。

親子の介護は誰でもやっぱり大なり小なりの負荷はかかる。
それを愛情や共感力でもって上手にやりこなすのが肝心だ。

間違えれば一家心中、市川猿之助である。

う〜ん
どうしよう、猿之助…


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