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2022年05月29日13:11

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教育環境の重要性1

教育環境が適正である事は非常に重要、と皆様もお思いでしょう。
学校もその一つですが、家庭内や周辺の環境において体験する物事、また
書物や映像などから得る知的体験によって人は様々な学習をして育ちますね。

ここで申します適正とは、嘘や偏りがなく、道理的に間違っていない事です。
また、教育を受ける人自身が積極的に思考し理解し判断する習慣が身に付いて、
伸び伸びと楽しく自立に向かうのを促しサポートするような環境を指します。

特に宗教や思想に関する環境の適、不適は、その当人の一生を左右する以上に、
関係する全ての人や物事の未来に影響を及ぼします。例えば、幼少時から特定の
思想を繰り返し教えられれば、大抵の人はそれを真実で当然と信じ込むでしょう。

それが誤りや故意に歪められた情報であれば、本当に恐ろしい結果にもなります。
古今東西、そして現在のそのような例は、わざわざここで挙げずとも幾つでも
思い当たられるでしょう。ここは、そのような世界です、とも言えましょう。

今は様々な情報を、特殊分野の情報でさえインターネットから簡単に得られます。
けれどそれ故に、溢れる情報の渦の中から虚偽でなく不要でない、その時々に
必要で有益な情報だけを的確に選択して利用する能力が重要になるでしょう。

そういう能力の養成も含めた教育環境の重要性が益々増大している昨今です。
特に、自分で積極的な情報収集ができない時期に、受動的に与えられる環境は
多大な影響力を持ちますから、できるだけ安全に適正に、と願うばかりです。

そして、幼少期でなくても、自粛状況で行動範囲の制限など不自由な条件が多い
この時期に、人格形成上大事と謂われる青年期を過ごす人々、或いはそれ以上に、
彼らを支えて教育環境を整える人々のご苦労は如何ばかりかとお察しいたします。

人には各々の運命と因果がありますから、どんな情報管理下で生まれ育つかも、
その人自身の真霊の自己管理運営に因る、と言ってしまえばそれまででしょう。
私の周辺でも、良くない教育環境の影響を感じざるを得ない人々を見かけます。

リラックスして普通の礼儀を守っていれば善い場面で、自分を良くみせようと
ヘンに恰好をつけたり知ったかぶりをする反面、自信が無く、論理に矛盾があり、
それを指摘されるのを恐れて不安になっている、実に気の毒な人たちが居られます。

逆に、善い意味で大切に育てられていた人、様々な賢い人々の智慧や知識を受けて
有益な体験を重ねてきた人は、ピンチでもネガティブにならず、自己の分を弁え、
どんな場面でも背伸びせず自然に穏やかにしています。そういう人も見かけます。

ほとんどの場合、家庭内に和気が無く生活が不安定な環境で生まれ育った人が、
立派な人格を築いて社会に貢献する聖賢のようになる事は非常に困難でしょう。
けれど人には、自身の努力に由って不適正サイクルから脱する可能性は有ります。

経典に時折「跖」という人が登場します。中国では有名な盗賊団の頭だそうです。
盗賊ですから、他者の金品を奪ったり、時には殺傷する行為もあったでしょう。
大抵いつも、模範的な修養者で賢人の「舜」と対比されます。けれども彼は、

決して邪悪な狂人ではなく、独自の哲学で自己と集団を律していたようです。
そして何かのきっかけで大道の真理に目覚めたらしく、「跖徒と曰うと雖も亦、
(真霊の修養や善行の実践によれば)登岸すること可」とも明記されています。

ともかく何事も、できるだけ早目、こまめに軌道修正する事が有効でしょう。
ふと思い付いた時に、妄念はもちろん、善念も全て白紙に戻して自己の思念を
静空状態にする事で大道に直結します。そして玄妙の機に繋がれるはずです。

というような事を、理論的に子供たちに伝えるのは難しいかもしれませんが、
幼児や青年たちは一般におとなが考えているよりもはるかに敏感で賢明です。
言葉の説明よりも実際の行動や態度、仕草から直観的に意味を受信します。

古今東西に共通するのではと思いますが、伝統的な美術工芸とか芸能などを
伝承している人々の子孫は大抵その継承が当然という教育環境で育ちます。
後に他の選択をするとしても、その知識や体験は一つの宝になるでしょう。

厳格に幼児期から宿命や天職とのような考えを持ったり持たせたりする事は、
良し悪し微妙だと思います。それに由って素直に順調に成長できる場合もあり、
又は逆に思い悩んだりヘンなプライドを持つようになる場合もあるでしょう。

その良い方の例として、ある乾修(男の修者)の事が思い浮かびました。
長くなりますので、その話は次回に。来月初め頃でしょうか。
どうぞ、お楽しみに。お元気でお待ちくださいませ。
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