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2021年09月19日16:37

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「骨董市と古美術品交換会」

 今日は、私にとって、定例の、月に一度の「骨董市と古美術品交換会」の日でした。しかも、先月は、コロナ禍のため中止になっていましたから、2ヶ月ぶりのことでした(^-^*)

 心配した台風14号も、昨日のうちに温帯低気圧と変わり、今日は上天気となりました(^-^*)

 2ヶ月ぶりなものですから、今日を待ち遠しい気持ちで迎えましたので、朝、元気に出発です。

 先ずは近くの骨董市会場へ!

 暫くぶりでの骨董市ですから、最初の頃は気持ちもウキウキでしたが、会場内の出店数が増えていたわけでもなく、品揃えも変わり映えせずで、だんだんとウキウキした気分はしぼんできてしまいました(><)

 それでも、色絵の鍋島の猪口を発見です!

 手の届く値段でしたので、さっそく購入です(^_^)

 あとは、見るべき古伊万里もなさそうでしたので、骨董市会場はこれで切り上げ、次なる古美術品交換会会場へと向かいました。

 古美術品交換会も2ヶ月ぶりの開催ですが、最近、コロナ禍のためか、出席者が少なく、今日も少人数の出席者でした。

 そのため、競りに掛けられる品物も少なく、午前中で終わってしまいました。私のお目当ての古伊万里は、買いたいと思うようなものの出品は無く、結局、何も買わずに終わってしまいました。

 ということで、今日の戦果は、色絵の鍋島の猪口1点だけでした。

 次に、その色絵の鍋島の猪口1点を紹介いたします。




           <鍋島 色絵 鳳凰文 猪口>

写真1: 正面(仮定)

写真2: 正面から約45度回転させた面

写真3: 見込面



 ところで、「将軍と鍋島・柿右衛門」(大橋康二著 雄山閣 平成19年発行)によりますと、

「例年献上の陶器について老中松平伊賀守中周より指示があり、種類が多い色絵具で飾ったものは制限するが、青磁はこれまで通りとし、以後の献上品に注文が付いたのも、この華麗を禁じた一環と考えられ、盛期鍋島の終わりの時期と推測できる。以後の幕末までの伝世品の内容をみても、三色使ったいわゆる色鍋島が消える。時折みられる色絵は赤一色を付けたり、緑一色であったり、稀に二色程度もあるが、極端に華やかな色鍋島は消えたのである。(P.156~160)」

「このように鍋島は将軍綱吉時代に盛期を迎え、吉宗の倹約令によって盛期は終わる。以後は三色使ういわゆる色鍋島は作られず、主に染付が、次いで青磁が作られ、赤だけや二色程度の色鍋島は少量つくられたにすぎない。しかも確実な将軍家例年献上品の中に色絵の例はみられない。 (P.160)」

とあります。

 従いまして、この記述によりますと、この「色絵 鳳凰文 猪口」は、いわゆる色鍋島には属しませんし、赤だけの彩色ですが、吉宗の倹約令以後の確実な将軍家例年献上品にも属さないことになります。

 なお、この「色絵 鳳凰文 猪口」の製作年代ですが、鍋島の場合、製作年代の特定は非常に難しいものがありますので、はっきりとは分かりません(~_~;)

 それについては、今後の研究課題とし、当面は江戸後期としておきたいと思います。



生 産 地 : 肥前・鍋島藩窯
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ: 口径;9.0cm 高さ;5.9cm 底径;3.5cm






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