約30数年前、北海道スキーが東京のスキーヤーに流行りだしたころ、混雑に辟易した内地のスキーヤーはこぞって北海道を目指した。
札幌国際、手稲、旭川、ニセコ、糠平など広大なパウダースノーのゲレンデをノンストップで飛ばす爽快さは内地のゲレンデでは味わえない格別のものだった。
僕にとってはスキーの師でもある父親と自分の友人を伴い毎年1,2回は北の大地を踏むのが恒例となり、北海道各地をスキー担いで回ったものだ。
中でも夕張は全体的に緩やかで広大な景色を楽しみながらゆったり滑ることのできる稀有な場所だった。
高級感のある「レースイ」は敷居が高かったが、安価な「シューパロ」も快適で、海鮮の食べ放題などのイベントも相まって満足度は非常に高かったな。
その後トマム行きを計画した年に父は他界。病床にあってなお冬のトマム行きを楽しみにしていた父のより所であったのも北海道スキーであった。
その後は父の写真を抱いて何度か訪れたものの、いつしか途絶えてしまったが、その後かの地が外国資本により浸食されていたことを知り、今更ながらショックを受けた。
夕張市の衰退も知ってはいたがウインタースポーツ施設という観光資源は財政再建に向けた大きな武器になるであろうと思っていた。そもそもスキー場自体が第3セクターによる運営であったことで自治体の破綻は経営にとっての打撃は致命的だったのかもしれない。
外国資本の侵入イコール国内資本の敗退ということなのだろうが、政府ももう少し危機意識を持ってもらいたいものだ。
経済も安直にインバウンドだけに頼らず、国内で一定程度国内で経済を回す仕組みづくりを急がないと継続性を確保できないばかりでなく、今回のように資源そのものを危機に追いやることになりかねない。
目先の手当てばかりに奔走するのはもう止めてコロナを機に方向転換を望みたいところだ。
■夕張の「マウントレースイ」運営会社、破産申立てへ コロナ禍・Go To トラベル中止でホテル・スキー場営業できず
(TRAICY - 12月24日 22:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=157&from=diary&id=6355475
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