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2020年02月02日06:57

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八つ手の花

八つ手の花が咲いてゐます。八つ手は日本の固有種で、掌を広げたような独特の形状や観葉植物のような雰囲気が珍しがられ、海外にも普及してゐるやうです。 分厚くピカピカした葉には長い柄と深い裂け目があって、別名が「天狗の団扇(うちわ)」です。

「八つ手」とはいうものの、葉の裂け目は7つ、9つが多く、稀に5つ、あるいは11となります。いずれも奇数であり、縁起が悪いとして縁起の良いヤツデ(八つ手)と名前が付きました。ヤツデは11月以降に花が咲きます。蕾の時は緑の小玉で、やがて白くなり、白い鞠状に小花を咲かせます。

花後の果実は緑から茶色、黒へと変色しながら翌春(4〜5月)にかけて熟します。蕾と実が形も色も似てゐて間違う人もゐます。「八ツ手咲く今も昔も路地ぐらし 菖蒲あや/みづからの光りをたのみ八ツ手咲く 飯田龍太」と淋しいイメージで読まれることの多い花です。




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