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2019年11月08日21:55

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新潟県内のバスに関するニュースから(11月第1週)

つぶやきでmixi内全体に公開したニュースから。



新潟市が先月28日に新バスシステム・BRTの総括を発表したことを受け、新潟交通が今月5日に見解を文書で公表しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20191105/1030010099.html
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20191106505684.html

同社は深刻な運転士不足にあり、「直通便を中心とした従来の運行形態に戻し、現在の運行本数と路線網を維持することは極めて困難」「今後十分な運転士の確保が出来ない場合、現協定の運行キロ数を維持していくことは非常に難しい状況も想定される」との考えが示されていることは、まさにこれまで当方が見解を示した通りです。

特に注目しているのが、運賃制度の「乗り換えを考慮した抜本的な見直し」(中長期的取り組み)。同社が今年6月7日付で運賃改定申請のプレスリリースを出した際、「利用者サービス向上計画」として新たな運賃体系の検討と、新サービスなど利用促進策の新潟市との検討を予定していることを明らかにしており、おそらくそれと同内容であるものと思われます。本命はMaaSによる定額制乗り放題の導入とみていますが、かねてから期待されているゾーン制運賃の採用も全く可能性がないとはいえないでしょうし(国内他都市の動向もみながらと思われますが)、今後の検討結果が待たれます。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/route-bus/info/pdf/191001_unchinkaitei-rosen.pdf



聖籠町は、「持続可能なまちづくりとしての公共交通の在り方を検討します」と題し、聖籠町公共交通検討委員会の会議資料を今月1日に公開しました。
http://www.town.seiro.niigata.jp/kankyo/iin_traffic.html

町の財政状況が年々と厳しさを増している中、循環バスの事業費は利用者数の減少に伴い一般財源からの持ち出しが増加しています。今年2月に策定された「聖籠町行政改革大綱」では事業見直しの必要性が指摘され、新たな公共交通体系へ移行するという方向性が示されました(朝はバス、日中はデマンドタクシー等)。

これを受け、町は現在のバスの問題点を検証し、持続可能なまちづくりとしての公共交通の在り方を取りまとめるため、聖籠町公共交通検討委員会を設置。既に3回開催されました(いずれも10月中)。今後、来年度中から開始の新たな公共交通事業に取りまとめた結果を反映させる予定です(来年10月開始を想定)。

これまでの会議では、運行形態の見直し(デマンド交通や定時定路線運行、福祉バスなど)や、一部区間で経路が重複する新潟交通観光バス次第浜線と循環バス「はまなす号」の統合などが議論されています。

ここで思い出すのが、7月26日に開催された阿賀町地域公共交通活性化協議会(本年度第1回)。出席した新潟交通観光バスの古田哲社長による、運転士不足を理由とした津川営業所管内路線の全面撤退を示唆する発言が大きく報道され、全国的にも衝撃を与えました。
古田社長は「阿賀町だけではなく、全営業所に対して廃止・減便をお願いしているところ」とも発言していることが議事録で確認できます。
https://furusato-aga.jp/agamachi/images/gyousei/kurashi/bus01/pdf/r010726_minutes.pdf

新潟交通観光バスは、聖籠町循環バスの運行を新発田営業所が受託しているほか、次第浜線も同営業所が所管しております。上記の古田社長の発言から想像するに、今後は次第浜線を含めた再編あるいは循環バス運行受託からの撤退(=デマンド交通への転換もしくは他事業者への委託による定時定路線運行)が、同営業所管内の廃止・減便対象として焦点化されるのではないかと思われます。
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