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2019年09月14日19:21

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新潟県内でのバスに関するニュースから(9月第2週)

先週に続き、今週も1週間分をまとめて…。



まずは高速バス。
WILLERは10日、グループ企業のWILLER EXPRESSが運行する高速バスの一部路線で今年12月・来年1月の早期予約販売を開始しました。
https://travel.willer.co.jp/

このうち、関東〜新潟線では12月1日にダイヤ改正を実施することが確認できます。一部の便で便名や使用車両(座席)、停車停留所の変更などが行われますが、目立つところでは以下の通りでしょうか。

・昼行便の一部を新木場駅まで延伸
新潟発H5201便・H5203便、東京発H5103便・H5106便の昼行2往復が対象。バスタ新宿〜新木場駅を延伸し、12月からは同駅起終点となります。

・お台場停車ダイヤの新設
新潟発H5202便(昼行)とH5253便(夜行)、東京発H5153便(夜行)の1.5往復がお台場(アクアシティお台場)に新規停車します。H5202便はお台場が終点、H5253便は東京ディズニーシーゆき、H5153便は東京ディズニーランド発の途中停車となります。新潟〜お台場直通便はジャムジャムエクスプレス(東京テレポート駅)に続いて2社目となります。

・川崎駅停車ダイヤの運休
現在、新潟発H5254便と東京発H5153便の夜行1往復が川崎駅に途中停車しますが、12月からの同駅停車ダイヤは設定されておりません。これにより、新潟〜川崎の直通ダイヤは運休ということになります。



続いては、この秋からの県内での動き。
大糸線活性化協議会は、「新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン」を契機とした交流人口の拡大を目的に、期間中の10月1日〜12月31日にわたり「大糸線増便バス」の運行を実施します。12日、同協議会加盟各団体のwebサイト上で概要が発表されました。
*西日本旅客鉄道(JR西日本)の公式webサイトより
https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/09/page_14900.html

糸魚川〜白馬を3.5往復するもので、糸魚川バスが運行を担当します(52人乗り中型車を充当)。運賃は鉄道と同額で、鉄道乗車券での利用が可能です。ということは「秋の乗り放題パス」や「青春18きっぷ」での利用もOKなのでしょうか。

あくまでも鉄道に準じた扱いとはいえ、頸城自動車グループの路線バスが国道148号線経由の定期運行で長野県へと越境するのは、1950年代から運行されていた松本〜能生線急行(廃止時期不明)以来かと思われます。

ダイヤで気になるのは、糸魚川発の増便バス7便。
白馬到着後、そのまま現地で滞泊するのでしょうか?それとも糸魚川まで長途回送するのでしょうか?

ネット上では「南小谷〜糸魚川間(JR西日本区間)廃線への布石か?」との反応も多く見受けられますが、同協議会は「現行の鉄道ダイヤに加えて、バスによる増便を行うことで利便性を高め、大糸線の利用促進および沿線地域の活性化に取り組みます」とコメントしています。



見附市では、10月1日にコミュニティバス(越後交通に運行委託)のダイヤ改正を実施します。今月5日発行の市報見附9月号に概要が掲載されております。
夕方〜夜にかけ最終1往復を増便するもので、特にパティオにいがた発の最終は22:03となり、1時間以上の繰り下げとなります。
http://www.city.mitsuke.niigata.jp/secure/21969/8.201909-8.pdf

そういえば、増便にあたり越後交通から余剰車両を1台を充てて増車するとのことですが、趣味的には該当車両が気になります。



新潟県は、トヨタ自動車より同社の燃料電池バスSORAのデモカーを借り受け、今月27〜
29日の3日間にわたり新潟市内で試乗会を開催します(1日各3回)。既に22日開催の万代シテイバスまつり(新潟交通主催)で展示されることが発表されていますが、今回は試乗会だけ。新潟市中心部を周遊するコースで、燃料電池バスの実走を県民に体感してもらうとともに、燃料電池車の普及促進を図る狙いがあるものと思われます。
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/sangyoshinko/0222825.html



今度は新潟市内での動き。
新潟交通は10日、今年7月分の路線別ご利用人数と、バス停別ICカード乗降件数を発表しました。このうち路線別ご利用人数では、対象路線の合計利用者数が対前年同月比+4.3%となっています。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/passenger/data.html

新バスシステム・BRTのスタートから4年目にあたる昨年9月〜今年7月の合計利用者数は、21,531,429人。3年目の2017年9月〜昨年7月の合計利用者数は22,114,889人となっており、3年目と比べ-2.6%と利用者数が減少しております。4年続けて合計利用者数を増やすとなると、昨年8月の合計利用者数1,910,642人にあと583,460人(7月までの減少分)上乗せる必要があります。すなわち対前年同月比30%以上の増加を達成しなければならず、これまでの増加率からみても達成は非現実的です。4年連続の利用者増は、ほぼ絶望的でしょう。

ちなみに、今年の冬は暖冬少雪。3年目の前年度は厳冬多雪でした。
天候による利用者数への影響が現れやすい12〜2月の利用者数を除いた場合、利用者数は3年目と比べ-0.7%に。8月の利用者数次第では、3年目の利用者数を上回る可能性が残っています。そうなれば市としては「冬の天候による影響」というロジックが使えるでしょう。

新潟市の中原八一市長は、今後9月議会閉会後を目途に、新バスシステム・BRTの見直しにあたっての4年間の総括を取りまとめる予定。来年3月の新潟交通との新バスシステム運行事業協定の改定にあたっての参考にするとのことで、当然ながら総括は4年目の利用状況も踏まえた内容となるでしょう。

市が8月にバス利用者を対象に実施したアンケートの結果や、中心市街地の商業者らが示す体感などからは、新バスシステム・BRTに対する不満の根強さが伝わってきます。確かに市側の説明不足や、ソフト・ハード両面で不十分さがあるのは否定できません。しかし、全国的にも深刻なバス運転士不足は、直行便の拡充をもって解決できるものではないという現実を突きつけています。待っているのは、新バスシステム・BRT以前の運行本数にも及ばないほどのダイヤ縮小でしょう。そうした状況を踏まえ、運転士不足への対応としての新バスシステムの大義を丁寧に説明しつつ、利用者の乗換抵抗を最小限に抑えるための努力を施策展開で示すことが求められるのではないかと思います。もちろん、自家用車利用から公共交通利用に誘導するための努力も。



最後に、新潟市は今年度の新潟市区バス車両関連(小型ノンステップバス車両、音声合成装置、行先表示・運賃精算機器、ドライブレコーダー)の物品契約結果をこのほど公開しました。契約額から、昨年度と同じく1台のみ(10月より稼働予定の西区用)の導入となりそうです。キーワード「区バス」で検索すると確認できます。
http://www.city.niigata.jp/kensaku/keiyaku/

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