高速バス会津若松線、新潟空港乗り入れ実証実験始まる

本日9月1日より、新潟県による新潟空港アクセス改善プロジェクト事業｢会津若松高速バス空港乗り入れ実証実験｣がスタートしました。
https://www.niikei.jp/21665/

これは新潟空港アクセスの向上により空港利用者の新規需要を掘り起こす一環として、県外高速バスの空港乗り入れを実証実験として行うものです。
対象路線に既存の新潟〜会津若松線(新潟交通･会津乗合自動車の共同運行)が選ばれ、万代シテイバスセンター〜新潟空港の間を延伸することで対応しました。
1日4往復のうち、新潟発初便と若松発最終便を除く3往復が新潟空港発着となります。
新潟空港〜若松駅前の運賃は2,470円(9月30日迄。10月1日からは2,520円)で、現行の新潟市内〜若松市内の運賃2,060円と新潟市内〜新潟空港の運賃410円を合算したもの。
実験開始にあわせ、会津若松側では若松駅前〜鶴ヶ城･合同庁舎前の運行が昨日8月31日をもって終了となりました。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/highway-bus/info/pdf/190901_aizu_kaisei.pdf

会津若松からの空港乗り入れ第1便、若松駅前バスターミナル7:45発→新潟空港10:06着は会津乗合自動車の担当。会津200か387(三菱ふそうエアロバス･PJ-MS86JP、元･小湊鉄道)が新潟空港に姿を現したのですが、乗客の姿はなくLED式行先表示器も｢回送｣を掲出。待ち構えていた関係者や報道陣、バスファンも肩透かしを食らったようで…。



ちなみに、この便では新潟11:05発の新千歳ゆきANA1859便と11:10発の同じく新千歳ゆきJAL2871便に乗り換え可能です。また10月からは、11:00発の那覇ゆきANA1865便も乗り換え可能になります。

同車はこのあと、空港内のバス駐車場で待機します。


そして新潟空港発の第1便、新潟空港11:15発→若松駅前13:41着として折り返します。
10:40着の新千歳発JAL2872便から乗り換え可能なのですが、こちらも乗客は現れず。
特に実験開始を祝うセレモニーの類もなく、静かなスタートとなりました。
今回は時間の都合もあり、新潟交通担当便の様子を目にすることはできませんでした。









実証実験初日の初便ということで、乗客ゼロは想定通りといったところでしょうか。
今後、SNSなどネット媒体を通して旅行者に積極的なPRを進め、さらに福島県側とも連携してこのルートを浸透させることが課題になりそうです。

なお、会津若松ゆきは4番のりばからの発車。
新潟駅方面が発車する隣の3番のりばではありません。


さて新潟空港では、バスとの乗り換え環境改善に向けたさまざまな取り組みが相次いで実施されています。

バス･二次交通(乗合タクシー)のりばを図示した交通案内サイン(今年1月設置)や、


バスや佐渡汽船、フライト時刻などの情報を案内したデジタルサイネージ(今年2月設置)、



そして定期バス路線専用の発着バース(2バース)など。

いずれも、2017年12月に新潟空港アクセス改善協議会と新潟県が策定した｢新潟空港アクセス改善の基本的考え方｣に則り、短期施策(2020年開催の東京オリンピック･パラリンピックを目標)として取り組まれたアクションです。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Simple/945/598/1-2_access.pdf



最後に脱線ネタを2題。
今朝9時過ぎの新潟駅南口バスのりばです。
長潟線やスポーツ公園線などが発車する1番のりばには、乗客の長い列を吸い込んだバスが立ち客多数で次々と発車していきます。


臨時バスのりばには、新潟競馬場ゆき直行臨時バスに乗車する競馬ファンらの長い列が連なりました。中央競馬の夏開催も本日が最終日で、この時間帯は新潟交通グループの高速･急行用車両が動員されていたようです。
新潟交通観光バスのG1598-N(日産ディーゼルスペースアロー･KC-RA531RBN)も、直行臨時バスに動員されたのでしょうか。





JR東日本の新潟車両センターで一服する、E653系K70編成。
新潟在籍時代はU108編成として｢いなほ｣で活躍。昨年11月、国鉄色に身をまとって勝田へと戻りました。そのK70編成が｢大曲の花火｣向け団体臨時列車(8月31日〜本日にかけ1往復)に使用される関係で、8月30日から本日まで新潟入りしていました。
それにしても、K70編成はいるわ、配給待ちのE235系トウ43編成はいるわ、ここは一体どこ？