そもそもの動機がはっきりとせず、はっきりしたミステリーではなくもやもやした
疑問が終盤まで続く脚本だった。時折小出しにした真実が明らかになり、興味を
繋いだ。そして最終回、ネットの住民たちを弾劾して終わる。この展開は
面白かった。
但し、ネットの住民が全て一颯に対峙していた訳ではない。劇中ではそうだったかもしれないが
現実であれば多くのユーザーは温厚である。リアルでは常識人でありながらネットでは
変貌する例はあるけれど、特異なほうだと思う。暇な人は声が大きい、とは私が偶に
使う表現だが少数の目立つ人間がネットを代表している訳ではないのだ。その後ろに、
アクションを起こさない人々が大量に存在する。勿論、作品の趣旨や価値、評価とは
関係のない話である。
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