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2019年03月01日16:01

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アニメ「昭和元禄 落語心中」

1期と2期をまとめて。先にドラマを観ていた影響で、比較はしている。ドラマは概ね
八雲視点で展開していたが、アニメ版は与太郎が中心であることが多かった。ドラマでは
助六とみよ吉の死の真相にスポットを当てていた雰囲気、アニメでは其の辺りは
あっさりと流していた。なので小夏の怨念も軽減されている。ドラマのことを先に書くのは
私がドラマを先に観たから。
既にストーリーが分かっているので、私の性分として他のメディアの作品を求めることは
あまりない。今回は落語が題材で、声優の仕事に大いに興味が沸いた。助六に
キャスティングされた山寺宏一は当代の第一人者で話芸も達者なので大きな期待を抱かせる。
が、助六の落語シーンは左程多くはない。八雲の落語を聞く機会のほうが多く、更に
増して与太郎の話が圧倒的に多い。つまり関智一の落語を聞いていたようなものなのだった。
落語に接する機会はなかったが、八雲役の石田彰と合わせてこの3人の落語は流石に
仕上がっていると、素人ながら感じた。
但し、微妙に本物でない部分も垣間見える。其れは、寄席に於いて観客を前にした
息遣いのようなものが落語家に存在するのに対し、アニメでは何度でもトライ可能な
余裕という違いなのかもしれない。具体的には間の取り方だろうか。アニメの流れるような
話芸には、観客の反応を窺うような感じはない。
とはいえ、エイジングに関してはドラマを遥かに凌駕している。岡田将生もかなり頑張って
突き抜けたとはいえ、同じ八雲の石田の枯れ方には及ばなかった。アニメ視聴前に
石田が八雲と聞いてどうかなと思ったが、老境を見事に表現されて脱帽した。正直、
ここまでとは予想していなかった。
シリーズ構成が良く、最終話はまるまるエピローグに当てられて感動を増幅する。
3代の八雲に仕えた松田さんの生涯も忘れてはならない。ドラマ終了後の感想でも
触れたように、タイムスケールが大河ドラマ並なのだった。

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