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2018年03月19日19:41

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3月16日  月例三三独演

3月16日  月例三三独演  イイノホール
落語の演じ方に、佳境に入ると演者が消えて落語の登場人物だけになる芸と
演者が前面に出てくる芸が有ると言われていて、確かにそう感じます。
今年で言えば、一朝師匠で演者が消える落語を味わい
志らく師匠の、見事なまでの自己主張の落語を聴きました。
そして、現代で売れている落語家さんは、自己主張の落語家さんとも。
もちろん欠点も有って、演者が消える落語は、演者が誰でも良い事だし
自己主張の落語は、自分の感性に合わなければ、うるさいだけ。
三三師匠の落語はどっちだったかな、と思いながら行きました。
今日感じたのは、双方の良さを演じることが出来る落語家さんでした。

柳家三三   磯の鮑
柳家三三   雛鍔
春風亭昇吉  七段目
柳家三三   花見の仇討

柳家三三   磯の鮑
初めてではないと思いますが、久しぶりです。
女郎買いの名人と言われてしまった隠居さんが、大人物ですね。
このご隠居さんを演じる時、師匠が消えて隠居さんがいきいきします。
隠居説を曲解した与太郎さんの武勇伝、三三師匠が迫ってきました。

柳家三三   雛鍔
何度も聴く噺ですが、今回は植木屋さんを訪ねて
誤解を解こうとする旦那の立派な人柄が浮かんで良かった。

春風亭昇吉  七段目
自己主張をしてくる落語ですが、若い噺家さんの勢いが良かった。

柳家三三   花見の仇討
上野の花見の中の仇討騒動、助太刀が入る頃には
客席が消えて、三三師匠と私だけ存在する、不思議な感覚に酔いました。

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