グローバリズムを語ってきたが、グローバリズムを語るとなるとどうしても外すわけにい
かないのがメディアの問題である。これまではグローバリズムを推進してきたのは金融だ
としてきた。現代においては金融取引は完全に国境を超越している。いわゆるボーダーレ
スというヤツである。金融同様にボーダーレスなもの、それが「情報」だ
情報を司るメディア産業もグローバル化していて、彼等もまたグローバリズムを推進する
重要なプレーヤーになっている。さらにもともとメディアというのは、国家権力に対して
敵対的な立場を取るものが多い。まあこれは民主主義国家においては、という条件がつく
わけで中国とかロシアなんかでは大手メディアで国家に楯突くものは潰されてしまう
現在の大手メディアは国際金融機関と同じくらい、国境を超えた力を持っている。国際金
融は人々の財布を支配しようとするわけだが、国際メディアは人々の「思想」を支配しよ
うとする。そのぶん国際金融よりもタチが悪いと言える
多数の人々を洗脳し、ある方向に進める力をメディアは持っている。伝統的なメディアで
ある新聞・ラジオ・テレビに加えて最近ではインターネットの影響力も強い。むしろ伝統
的メディアよりも強い。それにインターネットには最初から国境など無い。フェイスブッ
クやツイッターが革命を引き起こす火種となった例も少なからずある
中国のような独裁国家は情報を統制しているわけだが、最近最も力を入れているのはイン
ターネットへの規制・監視だ。中国が最も恐れているものがインターネットだ、と言って
も過言では無い。世界的な大手メディアはそれ自身が巨大な権力になりつつある。時の国
家権力に公然と反旗を翻すものもある。その最たる例は現在のアメリカと日本だと思う。
トランプ対メディア、安倍対メディアで熾烈な争いを繰り広げている
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