あた〜らしい あ〜さが来た き〜ぼ〜のあ〜さ〜だ♪
近くに工事現場でもあるのか、それとも老人ホームか。ラジオ体操の曲でオレは目を覚ました。
ハッ！
き、昨日のアレはなんだったんだろうか？
神様が出てきて二次元の嫁がナンとかカンとか……
い、いや…アレはきっと幻覚に違いない。親父が捕まる前にちょろまかしたハッパを昨日の夜、モクモク吸ってキメ込んだせいだ。
うん、そうだ。そうに違いない。そうと分かれば話は簡単。
今日も残りのハッパ吸ってラリリしようじゃないか。まだハッパは結構残ってる。コレが無くなったら働く事にしようか……フヒヒ……
「おはよう、地図男君！」
アレ、幻覚出るの早過ぎない？
昨日の小さい大黒様が目の前に浮かんでいるじゃないか。
「ふふふうん、地図男くぅん。朝から葉っぱキメ込んで…君ぃ相当の屑人間だね？」
別に止める訳でもなく、ニチャニチャ笑っている大黒様を見て、無性にムナムナしてきたので手にしたハッパ巻きの紙を握りつぶした。
「君はまぁだ、昨日の事をあやふやにしているが、我々との勝負は成立しているんだ。諦めて嫁を迎え入れる準備をしたまぃよ、チミィ」
また例の如く、エロ係長のネチッこさでこっちを見つめる大黒様。だが、冷静に考えたら女性を家に入れて同棲するなんて、妹を除けばついぞ経験した事無い。早くも心臓がモキモキと鼓動を早くしだした。
「だ、誰なんだ。最初の相手は…？」
「ふふん、どうせスグ会えるというのに、せっかちさんだなあ。だが良いだろう、教えてやんよ」
偉そうに言った後、ここで大黒様は謎のウィンクを一つする。
「西●良平先生のキャラだ」
ええ！？ け、結構いきなりメジャー所持って来たなあ。
西●良平先生と言えば、『●丁目の夕日』や『鎌倉●のがたり』で有名な大御所だ。でもあの中であんまり女性キャラと言うのは思い浮かばない。
強いて言うのなら『鎌倉〜』の一色先生の美人奥さんの亜●子さんとか、『●丁目〜』のロクさんの妹さんとか位しか思い浮かばない。……ていうか、そこら辺だったらスンゲエ嬉しいかも！
「では登場して頂きます、どうぞ！」
ポウッとしている間に大黒様はチャキチャキ話を進めており、我に帰った時には玄関の扉が空いていた。
「あの…はじめまして」
現れたのは、作品内によく出てくるおばさんキャラだった。五輪真弓かっつうくらいキッチリ真ん中分けで、実に萌えない感じのポニーテール。もうね、ポニーテールに謝れ！ッつうくらい。
メガネの向こうにショボイ目がパチパチしている。もしかしてメガネ取ったら「３ ３」になるんじゃあるまいな？
もう……一言で言うと昭和！ もー断然昭和だ→よ↑ーぉ↓う！！
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