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2016年03月23日22:20

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3月23日 労基署が異例の逮捕から見る外国人技能実習生問題

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

労基署が異例の逮捕から見る外国人技能実習生問題

労基署が異例の逮捕=賃金未払いの社長ら―岐阜
時事通信 3月22日(火)19時5分配信

 中国人技能実習生に賃金を適切に支払わず、労基署の調査も妨害したとして、岐阜労働基準監督署は22日、最低賃金法と労働基準法違反容疑で、縫製会社社長粟谷浩司(50)=岐阜県笠松町米野=、技能実習生受け入れ事務コンサルタント伊藤智文(50)=岐阜市中=両容疑者を逮捕した。

 同署によると、労基署が容疑者を逮捕するのは異例。

 逮捕容疑は、2014年12月〜15年8月、中国人技能実習生の女性4人に最低賃金計約165万円と時間外手当計約310万円を支払わなかった上、虚偽の賃金台帳を提出するなど労基署の調査を妨害した疑い。 

※引用終わり。

今回の記事も、ある意味「見せしめ」的な報道かもしれません。記事の内容として、最低賃金法違反・労働基準法違反での書類送検ではなく、「逮捕」という点が非常に珍しく、重要だと思います。労働基準監督署が、司法警察であることを改めて実感します。

そして今回逮捕されたのが、技能実習生受け入れ事務コンサルタントという点が、非常に重要だと私は思います。現在、日本において外国人技能実習生が増えています。外国人技能実習生は、製造業だけでなく、農業・漁業・建設業等でも増えています。

外国人技能実習生増加に伴い、労働トラブルも増え、記事のような労働基準法違反等も増えています。個人的には、外国人労働者より高齢者・女性の有効活用が大切だと思いますが、現実を考えると、日本に多くいる外国人技能実習生に対する早急な労務管理改善が大切であると考えざるを得ないです。

今年4月以降、外国人技能実習機構という監督機関(役所)が出来るようです。この機関は、現職の入国管理局職員・労働基準監督署職員で構成され、今後3年間で全国にある実習実施機関を回るようです。また調査の結果により、実習生受入停止や書類送検を行っていくようです。

なお外国人技能実習機構に関して、労働基準法・最低賃金法等労働法諸法令関係の遵守は当然必要であり、すみやかに就業規則・労働条件通知書・労働者名簿・賃金台帳・出勤簿等の整備も大切です。そして記事のような残業手当未払い・賃金未払いを起こさないよう法令遵守が大切だと思います。

今後、外国人技能実習生関係も労働関係については、私を含む社会保険労務士に早めに相談していただければ幸いです。



写真は今日の夕食で、麻婆丼と鶏つくね等です。写真がボケてしまいました。。。

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