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2015年10月25日08:59

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暮らしらしっく  ロック君、串うんち事件

 先週の土曜日のこと。夕方、少し出かけて家に戻ってくると、なんだか奥さんがブリブリ怒っている。

「どしたの?」
「ちょっと聞いてよ! があちゃんと二人でお団子を食べてたらね」
「うん(僕の分は?)」
「があちゃんが、ちょっと団子を持ったまま手を下の方に落としたの。そしたらその隙にロックが、『パクッ』って」
「…食べちゃった?」
「そう! しかも、串ごとよ!!! 今、独房(キャリー)に入れてます!」
「く…串ごと?」

 奥さんの話では慌てて取り上げようとしたのだが、『一度咥えたものはオレのもの!』と言わんばかりに、ロックは頑として口を開けず、挙句に全部飲んでしまったらしい。

「あのバカちん……大丈夫かしら?」
「まあ、とりあえず様子を見よう」

 実は似たような経験を僕がしている。なんか口に入れていた碁石をうっかり飲み込んだことがあったのだ。親が慌てて病院に行くと、窓口で「その内、うんちと一緒に出てきますよ」と言われ、その日から毎回、母親がうんちチェックをしていたような記憶がある。結局、碁石はうんちに混じって無事に出てきた。

 しかし今回は串である。奥さんが食べてたのは二個刺しの、比較的短いやつだが、それでも串は串。それなりに長さがある上に、先端は尖ってる。心配である。
 が、こちらの心配をよそにロックは少しも反省した様子もなく元気である。特に体調もどうということもない。日曜の朝、夕、月曜の朝、夕とうんちに特に変化がなかったので、奥さんと「噛み砕いて消化しちゃったんだね、きっと。犬の消化力は凄いね」とか話をしていたのだった。

 が。やはり串はまだ体内にあったのである! 火曜日の朝のこと、ロックがお尻を降ろす。…と、その肛門の先端から、棒状のものが出てくるではないか!

 「あ!」と思わず声をあげた。ロック君はそのまま、ムリムリとうんちをする。妙にひょろ長いうんちが出てきた。取って確かめてみる。

 驚いたことに、うんちが串団子の団子のように串刺しになった状態で出てきた。うんちを取り除いてみると、さらに驚いたことに、串はまったく無傷である。つまり、まったく噛み砕かれることなく丸呑みされていたのだ。

「ロック君のうんちから、串が出てきました!」
「ホント!?」

 奥さんに報告すると、一安心の顔である。まったく人騒がせな奴である。一応、現物を見せると、奥さんもビックリしていた。

 それにしても驚きである。串の長さはゆうに6cmはある。ロックの体長からすると、結構な長さだ。腸が曲がりくねっていることを考えると、どこも傷つけずに体内を巡ってきたのがウソのようだ。
 
 がしかし、その後も特にロックは元気で、出血もまったくない。恐らくうんちが保護材の役目をして、体内を傷つけずにきたのであろう。自然の原理というものには驚かされる。

 ふと、ブラックジャックの話の、「体内に残されたメスを、カルシウムがくるんで保護していたエピソード」を思い出した。『時には真珠のように』とか、そんな題名だったような。あれに近い? いや、ちょっと違うか。

 まあ、なににしろバカちんロックが無事でよかった。こんなバカちんロックも、もう8歳。人間でいったら40代後半から50代前半である。健康に気を使わないと……は、いいけど。

 いい歳したオッサンのくせに、食い意地張り過ぎなんだよ! ホント、バカちんのロックである。
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