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2015年05月26日21:21

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5月25日  立川志らく独演会

5月25日  立川志らく独演会  麻生区民センター
志らく師匠の落語に餓えてました、志らく師匠も餓えていたそうで、大ネタ二席を
演劇が落語に生きるとこうなるのか、落語の場面展開がカット割りのようで、
展開した場面では、登場人物の舞台の立ち位置に気を配った演出を感じました。
幕間に隠れたストーリーは語らずに、次の場面の語りで映像を浮かばせる、感動です。

立川らくぼ  看板のピン
立川志らく  抜け雀
立川志らく  紺屋高尾

立川らくぼ  看板のピン
らくぼさん、二度目かな。初高座の感想は、元気が良いと感じていました。
今日も元気いっぱい、志らく一門では珍しい、押し寄せてくる語り口が心地よいですね。

立川志らく  抜け雀
一文無しの絵師が泊まる相模屋の物凄さが面白い、階段が腐って手すりは飾りまでは
すごい宿だなと笑っていれば良いのですが、壁に寄りかかって裏に入ったら出てこれない
もう異次元の世界か。絵の雀がわからない、目をくり抜いて銀紙を貼っとけ。
志ん朝師匠のギャグとの、お決まりのフレーズ、でも志ん朝師匠で聴くと面白いんですよ。
戻ってきた一文無しの絵師、以前は立派になった訳を語っていた時代がありましたが
あの絵を見た父親が勘当を解いてくれたとか、今日は訳を語らず、場面展開だけ。
抜け出る雀を描ける腕があるんですから、その気になって仕事をすれば、なんでもない。
説明を省くことで、テンポがよく、次の場面にすんなり入れます。
そして駕籠かきにした、仕込みは無くても、独演会に来るような、落語ファンには通じるし、
初めて聴いた客には、勢いで押さえつけるでしょう。

立川志らく  紺屋高尾
久蔵が思いを遂げた翌朝の場面、紺屋の職人と吐露した久蔵に怒った高尾が立ち去りそうに
久蔵が訳だけ聞いてください、と。立ち上がった後ろ姿の高尾にすがる久蔵、一幅の絵を描く
花魁から女になった高尾、そして来年三月十五日、万感を込めて、来ちゃった。
その時浮かんだのは、黒木瞳演じる女性が、岡田准一演じる青年を追いかけ、
やっと会えた時に、心に飲み込んだであろうセリフに匹敵しますね。
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