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2015年01月23日12:05

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1月22日  月例三三独演 新春二日間公演

1月22日  月例三三独演 新春二日間公演  イイノホ−ル
演目もゲストも発表前に、二日目を購入、そう言えば昨年も初日の演目が良かったなと
今年も昨日は、百年目と明烏、これも聴きたかった残念、とは言っても、志らく師匠がゲスト
以前の渋谷の三三師匠の会で、志らく師匠の時そばが炸裂し、三三師匠のトリネタ
大工調べ、が、かすんだことがありました。今日は三三師匠のリベンジなるか。
結果は、渋谷の時と同様に、志らく師匠の時そばが炸裂し、暖まった客席に、トリネタ
鰍沢で、雪の世界と人の業が広がる、対照的な演目の相乗効果が素晴らしい会になりました。

柳家三三   くしゃみ講釈
立川志らく   時そば
柳家三三   鰍沢

柳家三三   くしゃみ講釈
インフルエンザから回復し、二日目の高座とのこと、病み上がりでお疲れでしょうが、
得意の講談の言い立てが見事です、仕返しに行って、講談を楽しんでしまう
ぼんやりした主人公の抜けかたが、今だけを生きる感にあふれて、愛すべき隣人のようです

立川志らく   時そば
高座返しと、お茶出しが、三三師匠で、そでですれ違って、志らく師匠の登場。
ここまでしてくれなくても良いのに、とは言っても、自分でお茶を持ってきたらおかしいと。
芸風が違うのに呼ばれた、芸風から言ったなら、談春だろう。私なら喬太郎、談笑なら白鳥、
志の輔は誰もいない。正月にテレビの生放送で、正蔵さんを歌ったとか、今日もハイテンション
トリネタは鰍沢だけど、いつものような噺をすると、ハイテンポのクレージー落語、時そばへ
古典落語の時そばはそのままで、折り込まれる志らくギャグのもの凄さ、
看板が当たり屋、これから博打で当たると普通のクスグリの後、車にぶつかって金を出せとか
そばの食べ方だけでも、名人志ん生の扇子が反対とか、国宝小さんの蕎麦屋での出来事とか
昇太師匠の食べ方とか、会場は爆笑の渦です。
次の蕎麦屋は不気味で、ドジな客がドジだから失敗じゃなく、不気味さに押されて失敗するよう
食べられなくなった蕎麦を捨てる時に、空をさしてアッ、隙をみて捨てる、これもおかしい。

柳家三三   鰍沢
何度聴いても良い鰍沢、今日の鰍沢で感じたのは、元花魁の山の家へたどり着き
体が温まってきて、前にいるのが元花魁と分かってから、
男の図々しさか、過去の女への甘えか、一度でもあると自分の物のように思うのか、
旅人が馴れ馴れしくなっていくのを、言葉と体の表現が見事でした。
元花魁を演じるときは体を揺らさず緊張感を表し、旅人を演じるときは体を少し揺らし
馴れ馴れしく接している描写が見事です。
雪の中を逃げ出すサスペンスはさらっと語って、旅人と元花魁の心の揺れをテーマにする
三三師匠の解釈を深めているように感じました。

ゲスト志らく師匠と鰍沢、対照的な、演目と演じ方の相乗効果で、素晴らしい会になりました
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