夏カレー♪

　急に、カレールゥから作るジャパニーズカレーが食べたくなりました。
　普段はこういう時、百均でレトルトを買ってきて誤魔化すのですが、アレって具が少ない上にジャガイモが幅を利かせてんのよね。野菜食いたい、夏野菜‥‥と、財布とエコバック持って近所の八百屋へ。
　茄子、ピーマン、トマト、しめじ、オクラ。ベースになる玉葱。こんなもんでいいか？と思っていたら、おいちゃんからオススメの一言。
「そこのカボチャ美味いよ。栗みたい」
　カボチャは煮崩れるとカレー味のカボチャペーストになるだろう、と若干危惧を覚えながらそれも購入。
　さて、ペーストにしない為に、ちょっと一手間かけましょうか。

材料：上述の野菜、ニンニク１かけ、オリーブオイル、カレールゥ。
　　ガラムマサラ、クミンシード（ホール）、コリアンダーシード（パウダー）、七味唐辛子。
　※ガラムマサラにクローブ、胡椒、シナモン、ローリエが入っているので他のスパイスは今回お休み。
　※ところでカレールゥ買ったの十年ぶりぐらいじゃね？

ベース：油にクミンとニンニクのみじん切りを入れてから弱火にかける。にんにくが色付いてきたら、極薄切りにした玉葱３個とコリアンダーを加え、中弱火にして、焦げ付かないように時々混ぜながら、その他の材料の下ごしらえが済むまで炒め続ける。多少焦げようがアメ色にならなかろうが、今回はOK。

野菜：まず懸案のカボチャ。買ってきた1/4個を、種とわたをこそげ落としたら元通りにラップで包み、電子レンジへ。４〜５分かけて、ここで火を通してしまう。「かぼちゃの煮付け」サイズに切り、フライパンに熱した多めのオリーブオイルで揚げる感じで焼き目を付ける。
　残った油で茄子２本（ぶつ切り）とピーマン４個（縦四つ割）も揚げ焼き。ここでアクシデント。普段、揚げ物をしないせいで、茄子がどれほど油を吸うのか忘れてた！ぎゃあ〜カロリーオーバーじゃ、返せ戻せ〜！！と一人で大騒ぎした挙句、火が通った茄子からオイルを絞り出すという暴挙に。
　そのオイルで、しめじ1パックとオクラ１パック（斜め1/2）を軽く炒める。トマト小３個（ぶつ切り）は生で良し。

合流：炒めた玉葱に、ルゥの箱に書いてあるより少なめの水とトマトを入れ、沸騰したら火を止めてルゥを溶かし、ガラムマサラと七味唐辛子も入れる。ちょい水っぽいので、好きな濃さになるまで塩加減を基準に弱火で煮詰める。隠し味を入れたくてウズウズするけど、ルゥの精度を信用して今回は我慢。目指せ平均的普遍的ジャパニーズカレー。
　火を通した野菜を一気に加え、再沸騰したら終了！

　そしてカレーの必殺奥義。一晩おく。（実は深夜に作ってました）

仕上げ：次の日、まずカボチャだけを選んで箸で引き上げる。もれなく。完全に。
　食べる分のカボチャをレンジで、他は再沸騰で温める。後は適当に盛り付けて出っ来上がりー。
　野菜の色が悪くなるのは分かっていたので、あえてパプリカとか避けました。見た目はただのカレーだから写真は載せません^_^;;

****

　食べたかった野菜がゴロンゴロンしていて、まずは満足できる出来になりました。
　クミンシードが時々プチッってするのが私は大好きなんですが、正直、スパイス系は入れたかったら入れろよレベル？今回は肉が入ってないのでその分の補強だったんですが、肉入りだったら無しでも問題ないと思います。安物なのにルゥが意外に美味い。流石のジャパニーズクオリティ。

　そして材料費は、６皿分くらいで878円。その内の250円がカボチャ。本当に甘くてホクホクだったので許す。ところで、どうして芋・栗・南瓜は食べると屁が出るのだろうか。長年の疑問。
　煮詰まってきたらカレーうどんにするんだ〜♪めんつゆで薄めず、汁なし坦々麺みたいに食べるのが私の実家のレシピです。

****

　‥‥書いてて気が付いたんですが、手間暇はいつものインドカレーと変わらんかった‥‥
　あっちは玉葱が炒まったらさらにトマトを加えて徹底的に炒め、水と肉とスパイスを入れて煮詰める根気のいる作業なんですが、同じくらい汗かいた。カボチャめ。

　数えてみたら、我が家には18種類のスパイスがありました。なのに「あっしまったトルコでカルダモン買うつもりだったのに忘れた！」と不足に気が付き、マスタードオイル（辛子の種から取る油）もギー（液体バター）もなく、本格インドカレーを作るには至らないという、どうしようもなく中途半端なキッチンです‥‥
　まあ、今はおにぎり・ラーメン・お茶漬け・納豆巻きのヘビロテ時期なのでいいとして。その内また、「インドの芋団子トマト煮（マライ・コフタ）が食いたい‥‥」とか呟きだすと思うので、しばしの休息です。