さて、銀座で大山百合香さんの澄んだ唄声を聴いてきた後は、若干のインターバルを置いたのち、代官山のライブハウスNOMADに向かいます
後半、この日の”メインイベント”は、詩-uta-さん&谷口深雪さんの
マンライブ。その名も「うたとみゆきの激情物語」であります。で、”激情”
…のはずが、チケットに印刷された字は、ふつうに”劇場”
。今にして思えば、このチケットを前売りで入手した春の時点で、すでに”劇場 舞台裏!”の幕は切って落とされていたようです。
開場15分ほど前に到着すると、この”劇場”の観覧者が、すでに列をなしています。そして、開場すると、すでにドア越しに主演2人の爆笑
が聞こえてきています。開演前からハイテンション。こちらも負けじとハイテンション
。中は居酒屋”呑む堂”…ピアノの隣に大衆食堂スタイルのテーブルが鎮座しています。
18時を少し回って開演。まず、横の壁に映画よろしくプロローグ映像…。そこに写るのは、寝ぼけて
、待ち合わせの場所を間違えた
詩-uta-さんと、その珍回答
に振り回され気味の深雪さんの姿。間違えた側に従う
…普通ならありえないシチュエーションで、2人が登場してきます。
登場して、まずはテーブル側にすわり、居酒屋
”呑む堂”が開店。注文を取りに出てくるのはNOMADの社長の阿部さん^^。頭にタオルを巻き、少々怪しく登場
。注文をとりつつ、人のビールを勝手に飲むその姿は、ドリフターズ世代には、まさに笑いのツボ
。スタートは本当にギャグ劇場であります。
「大切な唄、って何?」。「どんな想いで音楽を始めたか、知ってほしいよね
」。…等々の”打ち合わせ”の結果で2人が演奏する、というスタイル。順番はじゃんけんで決め、互いに聞いてるのか聞いてないのかいまひとつ不明(笑)。でも、この2人の息の合ったところは、唄のほうにちゃんと現れていました。深みのある曲、アップテンポな曲…、舞台裏を見せることで、改めて聴き入った
、そんな感じです。月刊NOMADに参戦中の詩-uta-さんは、途中で「今月の新曲」(インスタント恋ストーリー)も織り交ぜていました。重みと軽快さが適度に混じった、新境地の曲ですねぇ
漫才のほうは、ついには”アンコールの打ち合わせ”にまで及び、こちらは軽妙に進みます。もちろん、脚色もたっぷりなはずですが、この2人なら「それもありそう
」に思ってしまうところが、さすがです^^。お互いの曲をカバーしたのちに、ようやく訪れた「本番」は、いわばダブルアンコール^^。この日限定の合作曲「ふたつのものがたり」で締めくくり。互いの人となりを詰め込んだこのうた、ラストにふさわしいものであります
。”劇場”なので、エピローグ映像が流れて終了。演劇のような3時間があっという間に過ぎ去っていきました
劇場のほうは、終演後も続くようで、ロビーでもまあこのとおり、ハイテンション…であります。合作曲のCD(この日のおまけ)にサイン
を入れてもらうわけですが、合間にビール
を取りに戻る深雪さんには爆笑
”打ち合わせ”をそのままネタにしてしまう発想、これそのものがサプライズだった、この日のライブ。聴き入るより爆笑する時間のほうが長い…ことはありませんが(笑)、両方とも堪能したのでした
ともに11月にワンマンライブが決定し、ますます充実のこの2人。漫才コンビとしても通用する
ところを魅せたこの2人。どちらも(もちろん、唄が本題に決まってますが^^)目が離せないのであります。
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