を読んだ。松谷健二訳
ヒュプノの恐怖ふたたび
クルト・ブラント著
アルコン帝国の端に位置する惑星ヴォラトに派遣されていたラルフ・シケロンが、「鐘が三度」というメッセージを残して消息を絶った。
それは地球の危機を表す暗号だった。
詳細を調査するためにヴォラトに派遣されたフェルマー・ロイドは、ラルフの形跡を追い、更なるメッセージ「オーヴァヘッド」に行き当たり・・・。
読みにくいし状況がつかみにくいと思ったらやっぱりこの著者(汗)
特別日本語訳しにくい文章なんだろうか???
やめてほしなあ・・・
それはそれとして、スパイ物みたいな展開がなかなか興味深いのだが、アルコン女性クリ・オネレやヴォラトの原住民の協力に全然説得力が無いのが切ないところ。
しかし本作の一番の見どころはガゼル級のパイロットだったカール・スタンフォードの存在である。
名前を聞いたら一部の人はピンと来るだろう。
そう。銀の黄昏教団のあのカールである(笑)
彼は次の話でその恐ろしさを垣間見せるのだ。
生ける死者
クラーク・ダールトン著
ローダンが敵の正体を知った直後、なんとトーラがさらわれてしまう。
急遽ヴォラトに降り立ったローダンだが・・・。
ローダンが「あれ」に普通に声を聞かせたのがうかつすぎてびっくりした(汗)
「あれ」もうっかりしていたそうだが(笑)、どう考えてもほんとならそれで一発でバレていたはずである。
それ以外でも「彼」を放置しておいて、その結果を意外に感じるとか、ちょっとローダンボケてきたかと少し心配になる展開が多かった(汗)
そしてカール・スタンフォードは・・・存在が消えている!
ガゼルでロイドを待っていたはずの彼は跡形もなく消滅し、彼がいたということさえ誰も覚えていない。
彼が魔術によって1920年代のアメリカに戻ったことは明白である。
それにしてもここまで見事に消えるとは、さすがカール(笑)
もしかしてこの話のタイトルも彼のことを言っているのでは(笑)???
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