人は永遠には生きられないけれど
生きている時は永遠を
生きているのではなかろうか
健康で生きがいをもって
意欲にあふれている時は
いつか命に終わりが来るなんて
思いもしていない
命に終わりが来ると思わないで
生きているならば
それは永遠を生きていることになる
けれど
よほど突発的な災禍に見舞われない限り
命の終わりに向き合う時が訪れる
そうなればもう
永遠を生きる事はできなくなる
死んだ後どうなるかが気になって
今まで考えなかったことを考える
宗教によっては死後の世界を
天国や極楽と言った好ましいものと
地獄や煉獄などと嫌われるものに
分かたれると説いたりする
つまるところ
死ぬのは免れそうにないと観念すると
怯えながらその日を迎えるのではなく
心安らかにその日を迎えたいと願う
どうすれば心安らかに
その日が迎えられるか
人の知恵はどこまでも対応する
別の命に生まれ変わると説いたりする
生まれた後を生後というのに
死ぬ前を生前と言うように
別の命に生まれ変わると信じて
その日を迎えることができれば
また永遠を生きることができる
人の業の深さを感じる
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