mixiユーザー(id:21805430)

2023年11月28日02:32

35 view

青葉被告は極刑になるのか(続)

私が「京アニ放火殺人事件」に興味を持つのには、いくつか理由がある。

ひとつは「創作物の著作権がからむかもしれない事件であること」
ふたつめは「精神を病んだ者の犯行がどう裁かれるのか」
みっつめは「累犯犯罪者・経済困窮者の犯罪であること」

「創作・著作権」というのは、私も絵を描く仕事、時には「イラストライター」「ライター」として文字も絡んだ仕事をしてきたので、他人事ではない。
「(京アニに)パクられた」という青葉被告の第一声から、具体的になにがあっったのか、気をつけて追うようにしている。

この事件、裁判内容をたぶん一番細かく報道しているのは関西のMBS放送である。
(NHKも良いが、一回一回の公判を追う機動力には乏しい。)
一語一句細かく拾うので、「公安に妨害されている(「ナンバー2」の存在)というのが捜査段階で「作り話」であることが明らかになったことを取り上げている。
これは弁護士側の主張を覆すもので、無視できない。

「パクリ(盗作)がどのようなものであったか」も公判中に実証されているのだが、どうもこれは「オリジナル創作の盗作」ではなく、青葉被告が「留年・スーパーの値引きシールなど」過去にいくらでも使われているありきたりのパターンンを「あたかも自分がこの世で初めて創作したもののように」思い込んで主張しているだけ、としか言いようがない。
「パクったのは青葉被告自身」なのである。

これは、被告の過去の創作物の取材不足、決定的な実人生での体験不足で「卓上の空論」のみで数年間「自称・命を削った傑作」と取り組み続けた結末である。
被告が離婚した母親のもとに身を寄せ「作家志望である」と告げた時、母親は当時の人気小説を読むように勧めた。しかし被告は
「書くのが仕事であり、読む必要はない」
と激怒したという。自分の執筆にのみ関心があり、勉強(リサーチ)不要というわけだ。

しかし、被告の書いたという「学園モノで恋愛モノで、軍隊モノでメカモノで…」という京アニ大賞応募作は、どう考えても「詰め込み過ぎの『闇鍋』的作品」ではないか?
長編は本編原稿に添付しておよそ原稿用紙1枚の「あらすじ」を提出するよう応募要項にあるが、「一次審査落ち」はその1枚で落選に回されるので、本編の内容を京アニの審査係が目にすることはありえない。
誰も読んでいない作品は、誰も「パクれない」のである。

ふたつめの「精神を病んだ者の犯罪」。
これは、事件当初、防犯カメラに写った赤いTシャツを着て歩く犯人の姿を見たときから
「犯人は統合失調症では?」
と疑った。(やはりそうだった)
統合失調症は、実にその「半数がメタボリックシンドローム」という病気だ。
「脳に過剰な負荷がかかるので糖分摂取量が半端ない」説と「統合失調症の治療薬に体重を左右する副作用が出やすい」説と、ある。
犯人は小学生時代の写真を見るとヤセ型だし、学生時代の写真も柔道をやっていたので頬がそげている。
刑務所服役中に統合失調症が発覚し治療を続けていた、というから、たぶんそれ以降のメタボだろう。

「妄想性障害」と「妄想性パーソナリティー障害」では裁かれ方がまるで異なる。
妄想性障害では2015年の「淡路島5人殺害事件」(無期懲役)があるが、2004年「加古川7人殺害事件」や2023年「山口連続殺人放火事件」のように死刑判決が下ったケースもある。

「パーソナリティ障害」では心神喪失や耗弱は認められないだろう。
今年、2023年に2審が行われた「2017・神戸5人殺傷事件」は無罪となったが、これは被告が「殺人・人を殺す行為」という自覚がなかった。自分と交際相手以外を「ゾンビ」と認識していたため「殺人」に該当しない「発狂・錯乱状態での凶行」で罪を立証できなかったのである。

しかし青葉被告は「人を殺す」という自覚はあったと証言している。
京アニ前で、ガソリンを撒く前に「逡巡があった」とも。
すなわち、自分が行おうとしている「放火殺人」が「罪である」とはっきり自覚していたことになる。
これは「心神喪失・耗弱」は認められないだろう。

みっつめ「累犯犯罪者・経済困窮者の犯罪であること」、これは今資料を急ピッチで読み込んでいるところなので、また改めて。
しかし、現在日本の刑務所収監者の4分の1が「知的障害、もしくは境界知能・発達障害など」という事実は、多分これから先、社会制度そのものを大きく変革しない限り、更に問題が大きくなっていくことだと思う。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年11月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930