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2020年11月12日03:30

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検査→映画、秀作&愚作。

10日、昨年の膀胱癌手術後の、3ヶ月に一度の内視鏡検査。今回も異常なし。次は、また3か月後の来年2月。

池袋へ移動し、シネ・リーブル池袋で2本。
まず、「ひとくず」。
3月の封切り時、上西監督から見て欲しいとのメッセージを貰ったが、見逃し、気になっていたが、今度はアカデミーで見られる劇場にかかったので、やっと拝見。
母親の愛人からのDVを受け育った主人公が空き巣の常習者に。盗みに入った部屋に、食べ物も尽きて閉じ込められいた少女を見付けるが、その身体には無数の傷が。
帰って来た少女の母親とその愛人とのぶつかりを経て、その少女の面倒を見る事になった彼は…。
ラスト、走る車を追いかける少女の、「禁じられた遊び」(52)のラストにも似た叫びに、それまでの冷徹な描写に耐えていたのが、一気に涙腺崩壊!
それだけに、それに続く余りにも心優しいエンディングは、ホッとはするものの、果たして必要だったのか、とも。
いずれにしても、関西の劇団主催者たる監督が主演も兼ねてのインディーズ作品で、見事に映画的感動作を創出した。

次、「ビューティフルドリーマー」。
売れっ子監督4人が、<現代のATG>を、と立ち上げた<シネマラボ>第1作。原案、押井守、監督、本広克行で期待したのだが…。
映研が取り組む呪われたシナリオのストーリーは、学園祭の前日を繰り返している世界、と、文字通り、押井監督の傑作とリンク。
ドタバタで進行されるストーリーも、はなはだ愉快で心地よく見ていたが、クライマックス、重要な登場人物が突然、失踪しと、いよいよ本題に入って来たと期待させたとたん、そんな事はなかったかの様に急速度でエンディングへ。
はぁ???
作り手側には色々と仕掛けと意味はあるらしいが、観客に一つも伝わらなければ、それは無いに等しい。つまり、唯々アイデアだけを垂れ流した無慚な愚作となり果ててしまった。
こんな作品に、「大林宣彦監督に捧ぐ」なんて付けて欲しくない…!
久々に映画見て(これを映画と呼ぶならば)ムカっ腹が立った!!
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