mixiユーザー(id:17119814)

2020年09月06日07:55

57 view

東風(7)

さて前回の距離別ミサイル分類に当てはめると、東風1号は短距離弾道ミサイルいわゆる
SRBM。東風2号と東風3号がMRBM、東風4号がIRBM東風5号がICBMとな
る。当然距離が長いほどミサイルは大型化し製造コストもかかる

東風1号と東風2号が中国の弾道ミサイルとしては第1世代、東風3号から5号までを第
2世代と言って良いと思う。第1世代はソビエトから盗んだエンジン技術で飛ばした。盗
んだ技術で走り出す〜♪って尾崎豊か!とまあそんなお国柄でございますな

ところがこのエンジン、燃料がエチルアルコールだったのだがこれでは出力に限界があっ
て、さらに大型長距離のミサイルを作るには不適だったのだった。というわけで新たなエ
ンジンを開発する必要がある。当初はこれもソビエトから盗んでくる予定だったが

ソ中関係は完全に敵対状態となったためできなくなっていった。つうわけでエンジンから
自力開発することになった。1964年に新エンジンの実用化の目途がついた。開発には
5年近くかかっている。これを早いと見るか遅いと見るかだが

当時の中国の学術レベルからするともの凄く頑張ったと思う。相当な人材と予算を投入し
たと思われるね。結果出来たのは燃料に非対称ジメチルヒドラジン、酸化剤に赤煙硝酸を
使用したロケットエンジンであった

このエンジンは改良されて使われ続け、中国様の宇宙開発用ロケットである長征シリーズ
にも使われたもの。中国様のミサイル開発および宇宙開発における重要な一歩だったと言
えるだろう。兵器開発無くして宇宙開発無し、であるな

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年09月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記

もっと見る