mixiユーザー(id:411965)

2020年04月29日01:03

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「バーナード嬢曰く 5」コミック

『バーナード嬢曰く。5』
<ストーリー>
 とある高校の図書室。今日も天然系読書少女町田さわ子、SF系読書家神林しおり、真面目系読書家男子遠藤と図書委員で遠藤が好きな長谷川の四人は図書室でああだこうだと読んだ本に関して語っている・・・
<コメント>
 2011年に始まったこのシリーズが9年でやっと5冊。シチュエーション自体は変わっていないが、内容はけっこう変わってきている。と、いうかキャラクターの掘り下げみたいなものかな。最初は町田さわ子と遠藤の「いかに難しそうな本を読まずに読書家っぽくみられるか」的なすれ違いコメディだったのが神林しおりという名ツッコミの存在感がどんどん大きくなってきて、最近はさわ子と神林の漫才が基本でそこにユミットとして遠藤と長谷川が入ってくるコントのようになってきた。
 神林も最初のSFマニア的なイメージから大分変化してきてSFマニアだったらいいそうな「○○だったら××を読んでおかねば」みたいな発言があったが巻を重ねるごとに読書家・SFマニアとして進化してきて今回では「読まないといけない本なんてこの世界には一冊もないよ」とまで言ったりする。うん、その通り。
 そして神林の存在感が増すにつれてさわ子と神林の友情がクロ−ズアップされ、ときどき「これって百合じゃね?」と思わせるシーンまである。まあ、天然のさわ子の友情に対して神林が意識しているのだけれども、VRでの神林の「ひゃああ」と悲鳴をあげてその後の真っ赤な顔にはぞくぞくした。
 とにかく読書家あるあるいっぱいの名言だらけでどのページも読みながらうんう唸ってしまった。「(今誉めて)後で恥かくとか気にしてたら誰かが評価したものしか評価できない人間になるぞ」とか「電子書籍だったらすぐ買えるけど、特別な本はやっぱり紙で買いたいんだよね」とかもう感動。今回も傑作。

バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス)
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=411965&id=4952040
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