mixiユーザー(id:11073381)

2020年04月14日17:02

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希薄な政治意識はどこから

無能な政府がのさばる中、考えを巡らさざるを得なかったんだが、日本においては政治は祭事・祭祀であって一般人が関わる領域ではない、という古代からの意識が働いているのではないだろうか。だから政治に対して興味がないし意識しない、みたいな。

徳川が終焉する時、尊王・王政復古を掲げて明治政府が成立したが、結局天皇はシンボルに過ぎず、藤原時代の摂政制に戻っただけだ。聖徳太子時代でも蘇我氏など側近勢力が実権を握っていたようだし、天皇が実政事を掌握していた時代というのはほとんど無かったんだろう。というか天皇は最初から祭事のシンボルであり、国民支配は別の組織が行なっていたという事か。

明治は欧米に対して形式上の民主化で列強に認められるよう法制を作り上げて行くが、これもまた国民の意思でなされた事ではないので、一般人の意識が変化する機会には(ほとんど)ならなかったんだろう。この形式上の民主化は特定の人物や組織に有利に働き、権力の独占化、専制化への道を開く事になる。

そして戦後、これまた同じで、アメリカが的を得た研究成果を巧みに利用して天皇制を存続させた。それによって天皇をシンボルとして、民主主義議会政治制度の皮を被り、その影で誰かが勝手な政治を行えるシステムが続く事になる。

この2000年かた、同じ支配構造が連綿と続いているのは稀有な事だと思うが、それは国民が納得しているからなのだろう、と思うしかない。誰かがやってくれればいい、社会がある程度動いていれば良い、飢えなければ良い、自分に対する束縛がちいさければ許す、間違いは誰にでもあるから水に流す、、本当にそう思えるならそれでもいいんだが、、支配層と被支配層が極度に分離している社会では鬱憤が積もるはずだ。人間は欲望を消し去る事はできないだろうし、支配層は本気で国民の幸福を実現する気も無いので、段々と人も社会もネジ曲がって行く。どうも理解に苦しむ事が多い。
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