mixiユーザー(id:411965)

2020年03月02日01:29

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「スケアーズストーリー」映画

『スケアリーストーリーズ』
<ストーリー>
 1968年のアメリカの片田舎の小さな町。ハロウィンの夜、不良たちをからかったせいで幽霊屋敷と呼ばれるベローズ家に逃げ込んだステラを含む5人の少年少女たちはそこで屋敷に幽閉されていたというサラの本を見つける・・・
<コメント>
 その趣味性から魂の同士と勝手に思っているギレルモ・デル・トロのプロデューサー作品で、かつてギレルモが少年時代に心躍らせた子供向けのホラー(しかし、その怖さから学校図書館に置くことを禁止された)作品の映画化。これは食指をそそられる。
 で、観てみたら観ている最中はとても面白かったし、演出を任せたアンドレ・ウーヴメタルも達者だし見事にジュビナイルしていたし。また、ストーリーも『ヘルハウス』からの伝統の「悪霊の出現には理由があるはずだからその理由を解明すれば襲撃は終わる」とという判りやすいミッションパターンなので物語は一直線である。本を開くと血で書かれた文字が出てきて名前が出た人はその通りに死んだり消えたりしていくというのもなかなか趣向として面白い。ただ、問題点は怖くないのだ。
 次から次へと少年たちに恐怖が襲い掛かってきて犠牲者が出るのだが、なんか腑に落ちるというか「ああ、このパターンね」というようにスタンダードなホラーシーンが続くのだ。まあ、これが例えば80年代だったらそこそこ怖かったかもしれないが、現代でこれはまるで教科書を読んでいるかのように納得してしまうのだ。同じ監督の『ジェーン・ドゥの解剖』では「地下の解剖室」「次に何が起こるか判らない」という恐怖があったけれども、本作品では前作のような趣味の悪さを封印して真っ直ぐなホラーをとったらかえって怖くなくなってしまったというところかな。
 まあ、そもそもが残虐性を排した子供向けのホラーということなら納得するしかないのだけれども。

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