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2020年02月29日21:09

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時はたちどまり@Hakujuホール

リュート奏者つのだたかし氏(ご令兄にホラー漫画家じろう氏、ご令弟にメリージェ
ーンの☆ひろ氏を持つ、つのだ五兄弟の四男)が立ち上げたインディーズレーベル、
パルドンの30周年記念コンサートがありました
ワタシの敬愛してやまないメゾソプラノ波多野睦美さんも出演されるということで、
折からの政府通達に抗して(コンサートも実施されましたので)行って参りました

都響も讀響も新日フィルも向う2週間のコンサートを中止いたしましたが、Hakuju
ホールは閉鎖することなく、本日の主催者であるダウランド・アンド・カンパニーも
体調不良により来場を見合わせる人には払い戻しをするという異例の処置の元、実施
ということになった次第です

ということで本日の主役はつのだ氏で、休憩前の前半は波多野さんの他に二人のソプ
ラノがそれぞれつのだ氏のリュート伴奏でルネッサンスの世俗歌曲を歌うという心洗
われるコンサート、まずはア・カペラで女声3人がスペインの聖歌を演奏し、コロナ
ウィルスにも負けず、ここだけは浄められている感じです

レディの年齢を詮索するのも失礼ですが、トップバッターの富山みずえさんはパルド
ンレーベルがリリースしたアルバムを高校2年のときにお聴きになったということで
アラフォーかな、続く鈴木美紀子さんはベルギー留学から帰られた頃にお聴きに
なっているということでアラフィフでしょうか、波多野さんについては3年前の日記
で無礼をしてる通りで、アラ還くらいかな、でもお三方ともノンヴィブラートのまっ
すぐで透明な声の持ち主なので年齢不詳であります

とはいえ、波多野さんの演奏が他のお二人の心をつかんだという意味で、やはり
本日拝聴したダウランドの歌曲はこれぞ本命という感じでした
コンサートのタイトル「時はたちどまり」はそんなダウランドの歌曲の1曲で、
客席のワタシも心を鷲掴みにされておりました

休憩を挟んだ後半はタブラトゥーラという名の古楽バンドの演奏、いかにも怪しげな
(失礼)風体の5人が必ずしも中世・ルネッサンスばかりではない、もっとプリミテ
ィヴな時代の音楽や、またメンバーのオリジナルなど、時を超越した演奏を展開して
これまた浮世離れした時間・空間となりました

かなり演奏時間が押してしまったのですが、タブラトゥーラとしてのアンコールは
あって、レセルカーダという曲でした
3拍子の曲で8小節単位の7小節目に手拍手が入る、それを聴いている人が一緒にやる
ということは熱烈なタブラトゥーラファンなのでしょうね、感心しました


自粛ムードの中、演奏会を実施した英断は結果としてまことに感謝してやまないもの
がありましたが、多くの公演は中止となっていることを考えると素直に喜べません
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