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2020年02月09日12:28

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田舎あるある

先日、時間をやりくりして、初めての田舎町へ小旅行に出掛けてみた。
短いながらも楽しい時間を過ごせ、行って良かったと心底思っている。
そんな旅先でのエピソードだ。

フラッと小さな食堂に入ってみた。
テーブルもあれば小上がりもある、テーブルのいくつかはお好み焼き用の鉄板テーブルだ。
壁には地元の演歌歌手のポスターが綺麗に貼られ、食堂のみならず土産物屋やプチ駄菓子屋も兼ねているような、古いお店だった。

私の叔母に似た感じの女将が出てきて、私の注文するものを片端から無いと言う。
これは当たり前のことで、こんな田舎町で、しかもお客も全くいないのだから、メニューにあるすべての食材を仕入れておくことなど出来っこない。
(チェーン店に慣れている日本人はこれに文句を言う人が存外多いが、現実を知らなさ過ぎる)

結局今日できるのはお好み焼きだけとのこと。
じゃあそれを頼むと、トッピングを勧められた。
なるほど、1トッピングにつき50円追加なわけか。
全部載せがいいというので、全部頼んでみた。
しめて200円の追加となる。

軽妙なトークで語りかけながら、女将がお好み焼きを焼き上げていく。
普通はあまり見ないトッピングネタが一つあり、お好み焼きを口にするときそれにばかり気を取られてしまう。
が、あれ?その他のトッピングネタが…入ってないが…?
注意深く咀嚼してみても、やはり入っていない。

食べ終わっていざ会計というとき、女将が微妙な上目遣いで、トッピング入ってたやろ?全部で500円な?と確認を入れてきた。
ははあ、こういうことかと内心笑みがこぼれた。
あの目立つトッピングはオトリで、こうして少しちょろまかしているわけだ。
以前別の田舎町へ出掛けたときも、まったく似たような経験をしたことがある。

額も小さいし、ここで商売して食べて行くからには、女将も必死に生きているのだろう。
私はマックスの500円を支払って店を出た。
こういうことに目くじらを立てる人もいるが、このくらいのユトリというか、遊びの部分は消費活動の中にあってもいいと思う。
やっつけるならば、強制的に徴収される税金を私利私欲で支出する輩の方だ。

旅の想い出の一つとして胸にしまい、私は駅に向かって歩き出した。
やっぱり楽しい旅であった。
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