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2019年11月22日06:42

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サネカズラ(実葛)

赤い実が良く目立つツルということで、サネカズラ(実葛)と名付けられました。中国や朝鮮半島、東以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する常緑性のつる植物です。数少ない常緑性のツルであるためフェンスや庭に用いることが多く、ウチも生垣の一部になってゐます。

別名のビナンカズラ(美男葛)の方がよく知られてゐます。かつてこの樹皮に含まれる粘液を鬢付け油(整髪料)の代わりに用いたことによります。古歌にもしばしば「さねかづら」「さなかづら」として詠まれ、「さ寝」の掛詞として使はれました。床を共にするの枕詞と言ふことです。

“名にし負はば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな(藤原定方、百人一首25/後撰和歌集)”。 7〜8月頃クリーム色の花を咲かせ、その後薄みどり実をつけます。実はピンク色からご覧のやうに朱くになってゆきます。おいしさうに見えますがえぐくておいしくないさうです。




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