テッポウユリ(鉄砲百合)の仲間のタカサゴユリ(高砂百合)が今年も咲いてゐます。ただ昨年よりは株が少なく少々寂しげです。テッポウユリと比べ、大型で、葉が細く、花は白地に薄い紫色の筋が入ります。このムラサキの筋がテッポウユリとの見分けのポイントです。庭に勝手に生えてゐます。
ただし、テッポウユリとの交雑種が多くまた変異も起きやすいので、どっちかわからないものもあります。タカサゴユリは台湾固有種で、19世紀にイギリスに導入され、日本では1924年に園芸用に移入されたあと、野生化し帰化植物になったさうです。日本全国に見られます。
種子を多くつけ、風で運ばれて、水はけがよく明るい草原や荒地などに到達すると根付いて葉を伸ばします。ただし、一時的に拡がっても数年経つと姿を消す場合があり、ときに群生して大きな花を咲かせますが、数年経つとまた他の地へ旅立つように去ってゆく性質があります。
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