映画 小さいおうち

TVでやってたので、どっかで話題になったなーと思ってだらっと流していたが存外に面白かった。黒木華さんって、田舎から出てきました女中って雰囲気をよく出している。（ほめてます）
話も面白かった。原作のエピソードをいくつか割愛してすっきりまとめてあるのでわかりやすい。

また主人公の老女が書いた手記を読んで、現代に生きる甥？が「戦争中なのにそんなわけない！」と日常を否定するシーンが何か所があるが、これも実際、自分でも戦時中（昭和６年の満州事変から）＝欲しがりません勝つまでは！ という印象だったけど、近年その時代を回顧する刊行物を読んで、東京大空襲の直後も帝劇かどこかでは普通に演劇をやっていたというのを知って、驚いたので、否定したくなる気持ちはよくわかる。

正直、山田洋次監督作品は好きじゃないものが多いけど、この映画はよくできていると思った。